しかし、シルナは。
「分かってるよ。でも…それでもルディシア君に頼もうと思う」
「…真価を発揮出来ないのに、か?」
「確かに、時間帯は良くないけど…。それ以外の条件は、ルディシア君に適してると思うんだよ」
時間帯以外の条件?
「って、何?」
「あの国…ミナミノ共和国はね、アーリヤット共栄圏に組み込まれる前は、色んな国から攻め込まれたり、逆に攻め込んだり…。戦争の多い国だったんだ」
「…?」
唐突にどうした?
ミナミノ共和国に、そんな歴史が。
その情報が、ルディシアとどう関係して…。
「…あ」
シルナが何を言いたいのか、ようやく理解した。
「…気づいた?」
「戦争が多かった。つまり、あの場所で死んだ人がたくさんいる…。ルディシアが操れる死体がたくさんあるってことだな?」
俺の問いかけに、シルナはこくりと頷いた。
成程、そういうことか。
ルディシアの操る死体。あれは基本的に、現地調達であるそうだ。
ルディシアがネクロマンサーの能力を使ったとき、その近くで眠っていた死体を呼び起こす。
かつて賢者の…イーニシュフェルトの里があった、イーニシュフェルト魔導学院の周辺には、当然たくさんの死体が眠っている。
その為ルディシアは、俺達も見せられた、賢者の死体達を操っていた。
逆に言うと、いくらネクロマンサーの力を使おうとしても、その場に眠っている死体が一体もなかったら。
操れる死体はゼロで、ネクロマンサーとしての力は使えないってことになる。
そう思ったら、結構限定的な能力だよな。
その点、かつて戦争で多くの人が命を落とした、ミナミノ共和国なら。
ルディシアが操れる死体が、山程眠っているはずだと踏んだのだ。
祖国で眠る英霊達を、ネクロマンサーの力で呼び起こすなんて、気が進まないのは百も承知だが…。
…この際、そんな贅沢は言ってられないからな。
「…問題は、あの自由奔放なルディシアが、素直に決闘に協力してくれるか。だが…」
「…それは僕が説得してみせるよ」
そう言って、マシュリは両手をパン、と叩き。
くるりと一回転して、いろりの姿に『変化』した。
「ルディを探してくる」
「何処にいるのか分かるのか?」
「匂いで分かるよ。いつも死体の匂いがするから、あの人は分かりやすいんだ」
成程。
ネクロマンサーが纏う、独特の死体の腐敗臭を辿っていく訳か。
便利だな、マシュリの鼻…。探索魔法代わりじゃん。
「分かってるよ。でも…それでもルディシア君に頼もうと思う」
「…真価を発揮出来ないのに、か?」
「確かに、時間帯は良くないけど…。それ以外の条件は、ルディシア君に適してると思うんだよ」
時間帯以外の条件?
「って、何?」
「あの国…ミナミノ共和国はね、アーリヤット共栄圏に組み込まれる前は、色んな国から攻め込まれたり、逆に攻め込んだり…。戦争の多い国だったんだ」
「…?」
唐突にどうした?
ミナミノ共和国に、そんな歴史が。
その情報が、ルディシアとどう関係して…。
「…あ」
シルナが何を言いたいのか、ようやく理解した。
「…気づいた?」
「戦争が多かった。つまり、あの場所で死んだ人がたくさんいる…。ルディシアが操れる死体がたくさんあるってことだな?」
俺の問いかけに、シルナはこくりと頷いた。
成程、そういうことか。
ルディシアの操る死体。あれは基本的に、現地調達であるそうだ。
ルディシアがネクロマンサーの能力を使ったとき、その近くで眠っていた死体を呼び起こす。
かつて賢者の…イーニシュフェルトの里があった、イーニシュフェルト魔導学院の周辺には、当然たくさんの死体が眠っている。
その為ルディシアは、俺達も見せられた、賢者の死体達を操っていた。
逆に言うと、いくらネクロマンサーの力を使おうとしても、その場に眠っている死体が一体もなかったら。
操れる死体はゼロで、ネクロマンサーとしての力は使えないってことになる。
そう思ったら、結構限定的な能力だよな。
その点、かつて戦争で多くの人が命を落とした、ミナミノ共和国なら。
ルディシアが操れる死体が、山程眠っているはずだと踏んだのだ。
祖国で眠る英霊達を、ネクロマンサーの力で呼び起こすなんて、気が進まないのは百も承知だが…。
…この際、そんな贅沢は言ってられないからな。
「…問題は、あの自由奔放なルディシアが、素直に決闘に協力してくれるか。だが…」
「…それは僕が説得してみせるよ」
そう言って、マシュリは両手をパン、と叩き。
くるりと一回転して、いろりの姿に『変化』した。
「ルディを探してくる」
「何処にいるのか分かるのか?」
「匂いで分かるよ。いつも死体の匂いがするから、あの人は分かりやすいんだ」
成程。
ネクロマンサーが纏う、独特の死体の腐敗臭を辿っていく訳か。
便利だな、マシュリの鼻…。探索魔法代わりじゃん。


