「さっきからずっと、一心不乱にチョコ食ってるから…。何考えてるのか気になってたんだよ」
今回の件について、イレースに言われた通り。
思慮深く、策を練っているんじゃないかと思っていたのだが。
「え?別に…。このチョコ美味しいなぁくらいしか考えてないけど…」
意外なほどに、何も考えていなかった。
だから思慮深さが足りないって言われるんだよ。
「お前は何て言うか…。呑気で良いよなぁ」
「…羽久が私に失礼なこと言ってる気がする…」
「褒めてるんだよ。こんなときでも通常運転で、狼狽えずにいられるとは…。正直、羨ましい」
「…」
シルナは、じーっと俺のことを見つめていた。
…何だよ。
別に嫌味のつもりじゃないからな。本気でそう思ってる。
「…羽久」
「…何だよ?」
「とりあえず、チョコを食べようよ。一緒に」
はぁ?
…何故チョコ?
「いや…別に要らないけど」
「良いから食べよう。甘くて落ち着くよ」
「…」
…チョコなんて食べてる気分じゃないけど。
そこまで言うなら…。
俺はシルナの向かい側に腰を下ろして、チョコレートを一つ摘んでみた。
…うん。
「美味しい?美味しいでしょ?」
「うん、美味しいよ」
さすが、一箱ウン千円の高級チョコ。
一枚百円の板チョコとは、訳が違うな。
いや、板チョコも板チョコで美味しいんだけど。
高級チョコの濃厚な甘さが、舌に心地良い。
いつも、チョコ好きなシルナに付き合わされて、俺もこれまで色んな種類なチョコを食べてきた。
お陰で、図らずも俺は、チョコレートに関してはグルメと言って良いくらい舌が肥えている。
が、このチョコはこれまで食べてきたチョコの中でも、かなり上位に位置する…。
…と思うのは、俺が今思い詰めているから、そう感じるだけなんだろうか?
糖分足りてないんだろう。多分。
そんな理由で高級チョコを食べるのは、何だか凄く勿体ないような気がする。
糖分足りてないなら、ブドウ糖でも舐めてろよ。
「少しは落ち着いた?羽久…」
と、シルナが尋ねた。
「どうだかな…。まぁ、ちょっとは落ち着いたかな…」
「そっか。良かった」
…落ち着いたとは言っても、シルナほどじゃないけどな。
「…全く、自分が情けないよ。俺もシルナみたいに、堂々と構えていられれば良いんだが」
考えれば考えるほど、この不利な局面をどのようにして乗り越えたら良いのか、分からなくなってくる。
今回の件について、イレースに言われた通り。
思慮深く、策を練っているんじゃないかと思っていたのだが。
「え?別に…。このチョコ美味しいなぁくらいしか考えてないけど…」
意外なほどに、何も考えていなかった。
だから思慮深さが足りないって言われるんだよ。
「お前は何て言うか…。呑気で良いよなぁ」
「…羽久が私に失礼なこと言ってる気がする…」
「褒めてるんだよ。こんなときでも通常運転で、狼狽えずにいられるとは…。正直、羨ましい」
「…」
シルナは、じーっと俺のことを見つめていた。
…何だよ。
別に嫌味のつもりじゃないからな。本気でそう思ってる。
「…羽久」
「…何だよ?」
「とりあえず、チョコを食べようよ。一緒に」
はぁ?
…何故チョコ?
「いや…別に要らないけど」
「良いから食べよう。甘くて落ち着くよ」
「…」
…チョコなんて食べてる気分じゃないけど。
そこまで言うなら…。
俺はシルナの向かい側に腰を下ろして、チョコレートを一つ摘んでみた。
…うん。
「美味しい?美味しいでしょ?」
「うん、美味しいよ」
さすが、一箱ウン千円の高級チョコ。
一枚百円の板チョコとは、訳が違うな。
いや、板チョコも板チョコで美味しいんだけど。
高級チョコの濃厚な甘さが、舌に心地良い。
いつも、チョコ好きなシルナに付き合わされて、俺もこれまで色んな種類なチョコを食べてきた。
お陰で、図らずも俺は、チョコレートに関してはグルメと言って良いくらい舌が肥えている。
が、このチョコはこれまで食べてきたチョコの中でも、かなり上位に位置する…。
…と思うのは、俺が今思い詰めているから、そう感じるだけなんだろうか?
糖分足りてないんだろう。多分。
そんな理由で高級チョコを食べるのは、何だか凄く勿体ないような気がする。
糖分足りてないなら、ブドウ糖でも舐めてろよ。
「少しは落ち着いた?羽久…」
と、シルナが尋ねた。
「どうだかな…。まぁ、ちょっとは落ち着いたかな…」
「そっか。良かった」
…落ち着いたとは言っても、シルナほどじゃないけどな。
「…全く、自分が情けないよ。俺もシルナみたいに、堂々と構えていられれば良いんだが」
考えれば考えるほど、この不利な局面をどのようにして乗り越えたら良いのか、分からなくなってくる。


