フェアプレー精神ってものがないのか、あの王様には。
…まぁ、フユリ様をミナミノ共和国に閉じ込めて、一方的にルーデュニア聖王国を悪者にする声明を発表したり。
世界魔導師保護条約、なんて笑止千万な条約の締結を迫り。
挙げ句の果てに、外交大使(笑)を返還せよ、なんて声高に叫びながら、ズケズケとルーデュニア聖王国の領海に侵入し。
大砲をこちらに向けて、一方的に最後通牒突きつけてくるような人だから。
フェアプレー精神なんて、彼に期待するのが間違いというものだ。
「…いくらなんでも、この条件は不利過ぎるよ」
と、天音。
「こんなの一方的で、あまりにも不平等だ。こんな条件で決闘したって、誰も結果を受け入れられないよ」
…仰る通りだな。
さっきイレースの言った通り。これじゃあ、戦う前から負けてるようなもんだ。
ただでさえ、向こうにはヴァルシーナというスパイがいるのに。
「もっと対等な条件で決闘しようって、こちらから提案したらどうかな?せめて、開催地や審判は中立な人じゃないと…」
天音はそう提案した。
俺もその方が良いと思う。
これじゃあまりにも不平等だ。確かに思うけど…。
「無理だと思うよ。この状況が呑めないなら決闘は受けない、って言ってるんだから」
「マシュリ…」
この場で誰よりも、ナツキ様の考えをよく知っているマシュリが。
力なく首を振って、そう言った。
「ナツキ様の条件についてこちらが文句を言った時点で、交渉は終わりだよ。決闘は行われない。すぐにでも港の爆撃を開始するはずだ」
「そんな…。話し合いにも応じてくれないの…?」
「決闘の提案に耳を貸してくれただけでも、あの人にしてはかなり譲歩してると思うよ」
…器ちっちゃいなぁ。
耳を貸すくらいしろよ。
「これじゃあ脅しだよ…。決闘を受けないなら戦争を起こす、なんて…」
「…」
…まぁ、こちらとしても苦肉の策だった訳だから。
やっぱり…戦うしかないのか?国土を戦火に巻き込み、国民を苦しめてまで…?
…しかし、シルナの反応は違っていた。
「…いや、それで良いよ。決闘を受けよう」
…おい、正気か?
これには、一同が驚いてシルナの方を向いた。
「お前…本気で言ってるのか?」
「勿論。私は本気だよ」
…そのようだな。
本気じゃなかったら、そのような真剣な目はしていないだろう。
「こんな不利な条件で…。これじゃあ勝てるものも勝てないだろ?」
「問題ないよ」
そうきっぱり言ってのける、自信の根拠は何処にあるのやら。
「例えナツキ様がどのような条件を出してきても、私は、私達は負けない。絶対に」
「…そうか」
…分かったよ。
その自信が虚勢じゃないことは、シルナを見ていたら分かる。
なら…俺は信じるよ。
…まぁ、フユリ様をミナミノ共和国に閉じ込めて、一方的にルーデュニア聖王国を悪者にする声明を発表したり。
世界魔導師保護条約、なんて笑止千万な条約の締結を迫り。
挙げ句の果てに、外交大使(笑)を返還せよ、なんて声高に叫びながら、ズケズケとルーデュニア聖王国の領海に侵入し。
大砲をこちらに向けて、一方的に最後通牒突きつけてくるような人だから。
フェアプレー精神なんて、彼に期待するのが間違いというものだ。
「…いくらなんでも、この条件は不利過ぎるよ」
と、天音。
「こんなの一方的で、あまりにも不平等だ。こんな条件で決闘したって、誰も結果を受け入れられないよ」
…仰る通りだな。
さっきイレースの言った通り。これじゃあ、戦う前から負けてるようなもんだ。
ただでさえ、向こうにはヴァルシーナというスパイがいるのに。
「もっと対等な条件で決闘しようって、こちらから提案したらどうかな?せめて、開催地や審判は中立な人じゃないと…」
天音はそう提案した。
俺もその方が良いと思う。
これじゃあまりにも不平等だ。確かに思うけど…。
「無理だと思うよ。この状況が呑めないなら決闘は受けない、って言ってるんだから」
「マシュリ…」
この場で誰よりも、ナツキ様の考えをよく知っているマシュリが。
力なく首を振って、そう言った。
「ナツキ様の条件についてこちらが文句を言った時点で、交渉は終わりだよ。決闘は行われない。すぐにでも港の爆撃を開始するはずだ」
「そんな…。話し合いにも応じてくれないの…?」
「決闘の提案に耳を貸してくれただけでも、あの人にしてはかなり譲歩してると思うよ」
…器ちっちゃいなぁ。
耳を貸すくらいしろよ。
「これじゃあ脅しだよ…。決闘を受けないなら戦争を起こす、なんて…」
「…」
…まぁ、こちらとしても苦肉の策だった訳だから。
やっぱり…戦うしかないのか?国土を戦火に巻き込み、国民を苦しめてまで…?
…しかし、シルナの反応は違っていた。
「…いや、それで良いよ。決闘を受けよう」
…おい、正気か?
これには、一同が驚いてシルナの方を向いた。
「お前…本気で言ってるのか?」
「勿論。私は本気だよ」
…そのようだな。
本気じゃなかったら、そのような真剣な目はしていないだろう。
「こんな不利な条件で…。これじゃあ勝てるものも勝てないだろ?」
「問題ないよ」
そうきっぱり言ってのける、自信の根拠は何処にあるのやら。
「例えナツキ様がどのような条件を出してきても、私は、私達は負けない。絶対に」
「…そうか」
…分かったよ。
その自信が虚勢じゃないことは、シルナを見ていたら分かる。
なら…俺は信じるよ。


