「結局、また学院長と羽久さんですか…。ワンパターンですね」
「うるせぇ」
それで良いだろ。
俺だってな、他の誰かに託すより、自分で行く方が気が楽なんだよ。
ナジュは大丈夫だろうかとか、令月とすぐりは無事なんだろうかとか、マシュリはちゃんと帰ってくるんだろうかとか。
そんな悩みで胃に穴が開くくらいなら、ハナから俺が命を懸けた方がマシ。
「それはそれで、ナツキ皇王も対策していそうなものだけど…」
「ヴァルシーナちゃんがいるからね、余計に…」
シルナがどんな魔法を使うのか、俺がどんな魔法を使うのか。
ヴァルシーナに分かることは全て、ナツキ様にも筒抜けだろうからな。
対策…されてるだろうなぁ。間違いなく。
対する俺達は、対戦相手がどのような人物なのか、全く検討もつかない。
非常に不利な状況と言わざるを得ない。
ヴァルシーナというチクり屋がいなければ、こっちも対等な条件で闘えたんだが…。
…でも、贅沢は言ってられないな。
決闘を引き受けてくれるなら、それだけで有り難いと思わなければ。
果たしてナツキ様は今頃、どのような判断を下しているのか…。
…と、思っていたその時。
「…失礼します」
「…え。クュルナ?」
聖魔騎士団魔導部隊大隊長仲間のクュルナが、学院長室にやってきた。
…しかも、非常に冴えない顔色で。
「つい先程、アーリヤット皇王ナツキ様から、決闘の申し入れについて正式な回答を受け取りました」
「…!」
…来たか。
もう少し悩んでくれるかと思ったんだが、意外と早かったな。
さては即決したのか?
クュルナの、その冴えない顔色を見て、何となくどのような返答を受け取ったのか察してしまった。
「…駄目だったのか…」
ナツキ様には、決闘を受けるつもりなんてない。
交渉も虚しく、両国は国土を巻き込んだ全面戦争に突入する羽目に…。
何なら、こうしている今も、港の爆撃が始まっているのかもしれない。
そうだとしたら、こんな悠長に話し合っている暇は…。
…しかし、俺の予想は外れた。
「いえ、決闘は受けるつもりだそうです」
「…え?」
…受けんの?
なんか…ちょっと、拍子抜けした気分。
てっきり…決闘を却下されたから、冴えない顔をしてるんだと思ってたんだけど…。
どうやら、全面戦争は避けられそう…と思って良いのか?
まだ安心は出来ないが。
「うるせぇ」
それで良いだろ。
俺だってな、他の誰かに託すより、自分で行く方が気が楽なんだよ。
ナジュは大丈夫だろうかとか、令月とすぐりは無事なんだろうかとか、マシュリはちゃんと帰ってくるんだろうかとか。
そんな悩みで胃に穴が開くくらいなら、ハナから俺が命を懸けた方がマシ。
「それはそれで、ナツキ皇王も対策していそうなものだけど…」
「ヴァルシーナちゃんがいるからね、余計に…」
シルナがどんな魔法を使うのか、俺がどんな魔法を使うのか。
ヴァルシーナに分かることは全て、ナツキ様にも筒抜けだろうからな。
対策…されてるだろうなぁ。間違いなく。
対する俺達は、対戦相手がどのような人物なのか、全く検討もつかない。
非常に不利な状況と言わざるを得ない。
ヴァルシーナというチクり屋がいなければ、こっちも対等な条件で闘えたんだが…。
…でも、贅沢は言ってられないな。
決闘を引き受けてくれるなら、それだけで有り難いと思わなければ。
果たしてナツキ様は今頃、どのような判断を下しているのか…。
…と、思っていたその時。
「…失礼します」
「…え。クュルナ?」
聖魔騎士団魔導部隊大隊長仲間のクュルナが、学院長室にやってきた。
…しかも、非常に冴えない顔色で。
「つい先程、アーリヤット皇王ナツキ様から、決闘の申し入れについて正式な回答を受け取りました」
「…!」
…来たか。
もう少し悩んでくれるかと思ったんだが、意外と早かったな。
さては即決したのか?
クュルナの、その冴えない顔色を見て、何となくどのような返答を受け取ったのか察してしまった。
「…駄目だったのか…」
ナツキ様には、決闘を受けるつもりなんてない。
交渉も虚しく、両国は国土を巻き込んだ全面戦争に突入する羽目に…。
何なら、こうしている今も、港の爆撃が始まっているのかもしれない。
そうだとしたら、こんな悠長に話し合っている暇は…。
…しかし、俺の予想は外れた。
「いえ、決闘は受けるつもりだそうです」
「…え?」
…受けんの?
なんか…ちょっと、拍子抜けした気分。
てっきり…決闘を却下されたから、冴えない顔をしてるんだと思ってたんだけど…。
どうやら、全面戦争は避けられそう…と思って良いのか?
まだ安心は出来ないが。


