「えーと、それじゃあルディシア君…」
質問役は、再びシルナに戻った。
おいおい、シルナで大丈夫なのか?
「一応聞いておくけど…その、隙を突いてここを脱出してやろう、とか考えてる…?」
…何を聞いてんだか。
心配なのは分かるけど、真正面から「脱走する気がありますか?」って聞いて、イエスと答える奴がいるのか。
しかし、ナジュが目の前にいるこの状況では、なかなか有益な質問だ。
「脱走」という言葉を聞いて、ルディシアの心の中がどういう反応をするか。
それが分かれば、ルディシアが本気で脱走するつもりなのか、そうじゃないのか、判別出来るというものだ。
…すると。
ルディシアは胡散臭そうな顔をして、こう答えた。
「何それ…?脱走するつもりだって言ったら、地下牢に移すんでしょ?」
「あ、いや…。聞いてみただけなんだけど…」
「別に心配しなくても、もう何もしないよ」
…とのこと。
口ではそう言ってるが、内心はどうなんだろうな…?
ナジュをちらりを見ると、ナジュは黙ってルディシアを見つめていた。
…成程。
どうやらルディシアは、嘘をついている訳ではないらしい。
つまり、本気で脱走するつもりはないってことか…。
安心した。
「それに、今は日が昇ってるし…。何も出来ないよ」
…何?
「日が昇ってるから何だって?」
「太陽が昇ってる間は、死体の動きが鈍いんだよ。夜にならないと」
そうなのか。それは初めて知った。
ネクロマンサーの明確な弱点じゃないか。
そういえば、校舎に幽霊が現れたって噂が立っていたのも、夜だったな。
つまりネクロマンサーは、夜の時間にこそ真価を発揮出来るということか…。
令月やすぐりと一緒だな。
「そうなんだ…。昼間でも扱えないことはない?」
「扱えないことはないけど…。動きが鈍いよ。…ほら」
ルディシアは指先をガリッ、と噛み。
血の一滴が床に垂れると同時に、ボコッ、と死者の腕が生えた。
びびった。
強い腐敗臭と共に現れた死体は、まるで生まれたての子鹿のようにフラフラと、歪な動きをしていた。
…改めて目の前で見ると、不気味以外の何者でもないな。
「…おぉぉぉ…うぉぉ…」
すげー唸ってるし。
めちゃくちゃリアルなゾンビ映画観てる気分。
「昼間の間は、これ以上動かせない」
死体は床に這いつくばるようにして、ピクピクと痙攣しているだけ。
本人曰く、これ以上は動かせないらしい。
これはこれで不気味だから、相手をびびらせるには充分かもな。
見てみろ。シルナなんか超びびってる。
シルナはビビリだからな。
平然としているのは、イレースとナジュくらいだ。
ナジュが異議を唱えないってことは、昼間の間は死体の動きが鈍い、というネクロマンサーの弱点は嘘じゃないのだろう。
自ら自分の弱みを口にするとは…。こちらに協力的な意志があると判断して良いかもしれない。
ここは、もっと責めるべきだな。
「お前、他にも弱点があるんじゃないのか?洗いざらい喋れよ」
この際だから、ネクロマンサー対策を万全にしておきたい。
今のところ分かってるのは、聖水に弱いってことと、日光にも弱いってことだな。
他にもあるんじゃないのか。弱点。
質問役は、再びシルナに戻った。
おいおい、シルナで大丈夫なのか?
「一応聞いておくけど…その、隙を突いてここを脱出してやろう、とか考えてる…?」
…何を聞いてんだか。
心配なのは分かるけど、真正面から「脱走する気がありますか?」って聞いて、イエスと答える奴がいるのか。
しかし、ナジュが目の前にいるこの状況では、なかなか有益な質問だ。
「脱走」という言葉を聞いて、ルディシアの心の中がどういう反応をするか。
それが分かれば、ルディシアが本気で脱走するつもりなのか、そうじゃないのか、判別出来るというものだ。
…すると。
ルディシアは胡散臭そうな顔をして、こう答えた。
「何それ…?脱走するつもりだって言ったら、地下牢に移すんでしょ?」
「あ、いや…。聞いてみただけなんだけど…」
「別に心配しなくても、もう何もしないよ」
…とのこと。
口ではそう言ってるが、内心はどうなんだろうな…?
ナジュをちらりを見ると、ナジュは黙ってルディシアを見つめていた。
…成程。
どうやらルディシアは、嘘をついている訳ではないらしい。
つまり、本気で脱走するつもりはないってことか…。
安心した。
「それに、今は日が昇ってるし…。何も出来ないよ」
…何?
「日が昇ってるから何だって?」
「太陽が昇ってる間は、死体の動きが鈍いんだよ。夜にならないと」
そうなのか。それは初めて知った。
ネクロマンサーの明確な弱点じゃないか。
そういえば、校舎に幽霊が現れたって噂が立っていたのも、夜だったな。
つまりネクロマンサーは、夜の時間にこそ真価を発揮出来るということか…。
令月やすぐりと一緒だな。
「そうなんだ…。昼間でも扱えないことはない?」
「扱えないことはないけど…。動きが鈍いよ。…ほら」
ルディシアは指先をガリッ、と噛み。
血の一滴が床に垂れると同時に、ボコッ、と死者の腕が生えた。
びびった。
強い腐敗臭と共に現れた死体は、まるで生まれたての子鹿のようにフラフラと、歪な動きをしていた。
…改めて目の前で見ると、不気味以外の何者でもないな。
「…おぉぉぉ…うぉぉ…」
すげー唸ってるし。
めちゃくちゃリアルなゾンビ映画観てる気分。
「昼間の間は、これ以上動かせない」
死体は床に這いつくばるようにして、ピクピクと痙攣しているだけ。
本人曰く、これ以上は動かせないらしい。
これはこれで不気味だから、相手をびびらせるには充分かもな。
見てみろ。シルナなんか超びびってる。
シルナはビビリだからな。
平然としているのは、イレースとナジュくらいだ。
ナジュが異議を唱えないってことは、昼間の間は死体の動きが鈍い、というネクロマンサーの弱点は嘘じゃないのだろう。
自ら自分の弱みを口にするとは…。こちらに協力的な意志があると判断して良いかもしれない。
ここは、もっと責めるべきだな。
「お前、他にも弱点があるんじゃないのか?洗いざらい喋れよ」
この際だから、ネクロマンサー対策を万全にしておきたい。
今のところ分かってるのは、聖水に弱いってことと、日光にも弱いってことだな。
他にもあるんじゃないのか。弱点。


