神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜

俺達は、ルディシアの正面に腰を下ろした。

ナジュはソファの後ろに立って、じっとルディシアを見つめていた。

…今何考えてるんだろうな?ルディシアの奴…。

ナジュが黙っているということは、俺達を罠に嵌め、奇襲を仕掛けようとしてる…という訳ではなさそうだ。

是非ともこのまま、大人しくしておいて欲しいものだ。

まぁ、いざとなったら俺達もいるし。

それに、確実に今この場には、元暗殺者組の二人も潜んでいるはず。

異常を感知すれば、あの二人がすぐさま駆けつけるだろう。

そういう意味では、非常に心強い。

…では、早速本題に入ろうか。

「えーっと…。ルディシア君…」

ここからは、質問役はシルナが務める。

イレースの方が良いんじゃないか?

もしシルナが舐められるようなら、イレースに代わってもらおう。

「ここの住み心地はどう?何か不自由したりしてない?」

まずは挨拶から入る、ってところか?

「不自由?…部屋から出られない不自由があるよ」

と、不満げに癖っ毛を弄るルディシア。

「そ、それはまぁ、そうなんだけど」

「俺は無抵抗なんだから、そろそろ閉じ込めるのはやめて欲しいね」

「う、うーん…。ごめんね、不自由な思いさせて…」

たじたじと謝るシルナ。

すると、すかさず。

「何を馬鹿なことを。あなた、自分が何したか分かってるんですか?」

イレースが、ジロッとルディシアを睨む。

途端にルディシアはびくっとして、イレースの顔を伺っていた。

「この監禁部屋が気に入らないなら、囚人用の地下牢にご案内しましょうか?その方があなたも素直になれそうですからね」

さすがイレース。シルナと違って容赦がない。

これにはルディシアも。

「…済みません」

めちゃくちゃ素直に謝ってる。

強い。イレースが強いぞ。

やっぱり、イレースに尋問してもらうべきなのでは?

シルナより遥かに頼もしいぞ。

「話す。何でも話すよ…」

「そうです。最初からそうしなさい」

イレースの力を借りて、尋問を続行するとしよう。