「ごめんね、天音君…。ちょっとの間、学院をお願いね」
と、天音に頭を下げるシルナ。
「大丈夫ですよ。きちんと留守番してます」
…今回ばかりは仕方ないな。
それに天音は保健室の先生でもあるし、突然熱を出した生徒が現れても、すぐに処置してくれるだろう。
そういう意味でも、天音が残ってくれるのは有り難い。
「天音さんはそもそも、尋問官には向いていませんしね。あなたの弱腰な態度では、舐められてしまうのがオチです」
「うっ…」
イレースは、なんとも身も蓋もないことを言った。
あのな…そう言ってやるなよ。
天音の方も自覚はあるらしく、言い返せないようだった。
天音は生来優しいからな。
人を問い詰めたり、問い質したり…するのは向いてない。
やはり、今回は俺達に任せてもらおう。
…あとは。
「問題はあいつらだな…」
「…あいつら?」
「令月とすぐりだよ」
「…あー…」
姿は見えないが、確実にこの会話を何処かで聞いているであろう、二人の元暗殺者の名前をあげると。
天音は、納得したような声を出して頷いた。
絶対いるぞ、あいつら。床下か天井裏か、はたまた壁の中かもしれない。
ネズミみたいな奴らだ。
「絶対ついてくると思うぞ」
「うーん…。だろうね…」
大人達が集まってたら、自分らも大人ですみたいな顔して、当たり前のようにやって来るからな。
お前らは子供だっつーの。
ルディシアみたいに、見た目は子供だけど実は年齢は大人、という訳じゃなく。
あいつらは、見た目も子供だし中身も子供だ。
ただ、性格が子供とはかけ離れてるってだけで…。
すると、イレースが。
「勝手にしなさい。どうせ『ついてくるな』と言ってもついてくるんですから」
…またしても、身も蓋もない。
「いや、でもな…。一応…」
「ノミやシラミのようなものです。私達の行くところにはついてきたいんでしょう。そんなことにかかずらっている時間が惜しい」
シラミって。
シラミは放置したくないだろ。
しかし、イレースは全く意に返すことなく。
「そろそろ時間です。行きますよ」
「あ、う、うん…」
結局元暗殺者組は放置か。
まぁ、俺あいつらが今何処に潜んでいるのかも分からないし。
イレースの言う通り、ついてくるなと言っても絶対ついてくるだろうしな。
止めても無駄だから、もういっそ無視しとけってことなんだろうが…。
…分かったよ。今回はイレースの言う通り、好きにさせよう。
それに、ネクロマンサー騒ぎが勃発したとき、令月達の力も随分貸してもらったしな…。
あいつらも全く無関係じゃないのだから、ルディシアの話を聞くくらいの権利は…。
…やっぱりないと思うけど、あるってことにしておこう。
「それでは天音さん、私の代わりに小テストの採点、宜しくお願いしますね」
出掛けに、お使い頼むみたいなノリで仕事を頼むイレースだった。
やっぱりやらせるのかよ。
「うっ…わ、分かった…」
「ちゃんと辛めに採点してくださいよ。ついでに、明日の『炎魔法基礎Ⅱ』で行う小テストの作成もしておいてください」
どんどん注文が増えていく。
小テスト多過ぎだろ。色んな科目で毎日やってる。
「…分かりました…」
遠い目をしながらも、嫌ですとは言わない天音。
偉いぞ。
と、天音に頭を下げるシルナ。
「大丈夫ですよ。きちんと留守番してます」
…今回ばかりは仕方ないな。
それに天音は保健室の先生でもあるし、突然熱を出した生徒が現れても、すぐに処置してくれるだろう。
そういう意味でも、天音が残ってくれるのは有り難い。
「天音さんはそもそも、尋問官には向いていませんしね。あなたの弱腰な態度では、舐められてしまうのがオチです」
「うっ…」
イレースは、なんとも身も蓋もないことを言った。
あのな…そう言ってやるなよ。
天音の方も自覚はあるらしく、言い返せないようだった。
天音は生来優しいからな。
人を問い詰めたり、問い質したり…するのは向いてない。
やはり、今回は俺達に任せてもらおう。
…あとは。
「問題はあいつらだな…」
「…あいつら?」
「令月とすぐりだよ」
「…あー…」
姿は見えないが、確実にこの会話を何処かで聞いているであろう、二人の元暗殺者の名前をあげると。
天音は、納得したような声を出して頷いた。
絶対いるぞ、あいつら。床下か天井裏か、はたまた壁の中かもしれない。
ネズミみたいな奴らだ。
「絶対ついてくると思うぞ」
「うーん…。だろうね…」
大人達が集まってたら、自分らも大人ですみたいな顔して、当たり前のようにやって来るからな。
お前らは子供だっつーの。
ルディシアみたいに、見た目は子供だけど実は年齢は大人、という訳じゃなく。
あいつらは、見た目も子供だし中身も子供だ。
ただ、性格が子供とはかけ離れてるってだけで…。
すると、イレースが。
「勝手にしなさい。どうせ『ついてくるな』と言ってもついてくるんですから」
…またしても、身も蓋もない。
「いや、でもな…。一応…」
「ノミやシラミのようなものです。私達の行くところにはついてきたいんでしょう。そんなことにかかずらっている時間が惜しい」
シラミって。
シラミは放置したくないだろ。
しかし、イレースは全く意に返すことなく。
「そろそろ時間です。行きますよ」
「あ、う、うん…」
結局元暗殺者組は放置か。
まぁ、俺あいつらが今何処に潜んでいるのかも分からないし。
イレースの言う通り、ついてくるなと言っても絶対ついてくるだろうしな。
止めても無駄だから、もういっそ無視しとけってことなんだろうが…。
…分かったよ。今回はイレースの言う通り、好きにさせよう。
それに、ネクロマンサー騒ぎが勃発したとき、令月達の力も随分貸してもらったしな…。
あいつらも全く無関係じゃないのだから、ルディシアの話を聞くくらいの権利は…。
…やっぱりないと思うけど、あるってことにしておこう。
「それでは天音さん、私の代わりに小テストの採点、宜しくお願いしますね」
出掛けに、お使い頼むみたいなノリで仕事を頼むイレースだった。
やっぱりやらせるのかよ。
「うっ…わ、分かった…」
「ちゃんと辛めに採点してくださいよ。ついでに、明日の『炎魔法基礎Ⅱ』で行う小テストの作成もしておいてください」
どんどん注文が増えていく。
小テスト多過ぎだろ。色んな科目で毎日やってる。
「…分かりました…」
遠い目をしながらも、嫌ですとは言わない天音。
偉いぞ。


