「よく来てくれましたね。シルナ学院長。それに羽久・グラスフィア先生」
王宮に辿り着くと、俺達は待ってましたとばかりに、フユリ様のいる応接間に通された。
国賓並みの待遇に、思わず腰が引けてしまいそうである。
フユリ様にとって俺達は、国内に数多くある魔導学院のいち教員でしかないはずなんだが。
「突然お呼び立てして、申し訳ありません」
それどころか、ぺこりと頭を下げられる始末。
女王に頭を下げられるなんて、あまりに畏れ多い。
「そんな、気にしないでください。呼んでくれたら、いつでも駆けつけますよ」
と、笑顔で応えるシルナ。
随分とノリが軽いけど、お前、目の前にいるのがルーデュニア聖王国の女王だってこと分かってるか?
「あ、そうだ。これ、手土産。私のお気に入りのチョコレート専門店で買ってきたんですけど」
やっぱり、どうしてもそれを渡さずにはいられないらしい。
相手はルーデュニア聖王国の女王だぞ。
一般人にとっては、なかなか手の届かない高級チョコでも。
フユリ様にとっては、そこらのスーパーで売っている板チョコと変わらないだろう。
しかし。
「ありがとうございます。有り難くいただいておきます」
フユリ様は優しいから、笑顔でシルナの手土産を受け取ってくれた。
この器の大きさよ。
「いえ、そのようなものを受け取る訳にはいきません」って言っても良いんだぞ。
シルナが年寄りだから、気を遣ってくれてるのかも。
きっとそうだな。
「…羽久が私に失礼なこと考えてる気がする…」
「…うるせぇ」
ゲシッ、とシルナの足を蹴っ飛ばしておいた。
フユリ様の前だぞ。
下らないやり取りしてる場合じゃないだろ。
ましてや、俺は呼ばれてすらいない訳で。
「どうぞ、お二人共お掛けください」
しかしフユリ様は、俺に出ていけとは言わなかった。
それどころか、俺にも椅子を勧めてくれた。
…俺もいて良いってことか?
まぁ、駄目だと言われても居座るけどな。
ここまで一緒に来たのに、俺だけ門前払いは遠慮したい。
「…確認しておきますけど、俺も一緒で良いんですよね?」
俺は、フユリ様にそう尋ねた。
邪魔だなと思われてたら心外だし。
しかし。
「勿論です、羽久先生。あなたの意見も聞かせてください」
フユリ様は当然のように頷いた。
そうか。それなら良かった。
じゃあお言葉に甘えて…俺も同席させてもらおう。
王宮に辿り着くと、俺達は待ってましたとばかりに、フユリ様のいる応接間に通された。
国賓並みの待遇に、思わず腰が引けてしまいそうである。
フユリ様にとって俺達は、国内に数多くある魔導学院のいち教員でしかないはずなんだが。
「突然お呼び立てして、申し訳ありません」
それどころか、ぺこりと頭を下げられる始末。
女王に頭を下げられるなんて、あまりに畏れ多い。
「そんな、気にしないでください。呼んでくれたら、いつでも駆けつけますよ」
と、笑顔で応えるシルナ。
随分とノリが軽いけど、お前、目の前にいるのがルーデュニア聖王国の女王だってこと分かってるか?
「あ、そうだ。これ、手土産。私のお気に入りのチョコレート専門店で買ってきたんですけど」
やっぱり、どうしてもそれを渡さずにはいられないらしい。
相手はルーデュニア聖王国の女王だぞ。
一般人にとっては、なかなか手の届かない高級チョコでも。
フユリ様にとっては、そこらのスーパーで売っている板チョコと変わらないだろう。
しかし。
「ありがとうございます。有り難くいただいておきます」
フユリ様は優しいから、笑顔でシルナの手土産を受け取ってくれた。
この器の大きさよ。
「いえ、そのようなものを受け取る訳にはいきません」って言っても良いんだぞ。
シルナが年寄りだから、気を遣ってくれてるのかも。
きっとそうだな。
「…羽久が私に失礼なこと考えてる気がする…」
「…うるせぇ」
ゲシッ、とシルナの足を蹴っ飛ばしておいた。
フユリ様の前だぞ。
下らないやり取りしてる場合じゃないだろ。
ましてや、俺は呼ばれてすらいない訳で。
「どうぞ、お二人共お掛けください」
しかしフユリ様は、俺に出ていけとは言わなかった。
それどころか、俺にも椅子を勧めてくれた。
…俺もいて良いってことか?
まぁ、駄目だと言われても居座るけどな。
ここまで一緒に来たのに、俺だけ門前払いは遠慮したい。
「…確認しておきますけど、俺も一緒で良いんですよね?」
俺は、フユリ様にそう尋ねた。
邪魔だなと思われてたら心外だし。
しかし。
「勿論です、羽久先生。あなたの意見も聞かせてください」
フユリ様は当然のように頷いた。
そうか。それなら良かった。
じゃあお言葉に甘えて…俺も同席させてもらおう。


