成程。それでこの人、こんなドヤ顔で帰ってきたんだね。
早いところ阻止しないと不味いね。
「どーする?…やっぱり殺した方が手っ取り早い?」
『八千歳』は小声で、僕に意見を求めてきた。
うん。それは僕も思ったよ。
本当に、こんな条約が結ばれたら困るもんね。
そうなる前に、いっそ皇王を殺してしまえば…と思ってしまうのは、僕達の発想が暗殺者のそれだからだろうか。
でも…。
「…今殺したら、条約の締結は避けられるかもしれないけど、その代わりルーデュニア聖王国が世界中から疑われることになるよ」
風呂敷の中から、マシュリが警告してきた。
そうだったっけ。
じゃあ、やめた方が良いのか。
マシュリが一緒に来てて良かったね。
僕と『八千歳』だけだったら、今頃ナツキ皇王は、僕のお手製の毒でお陀仏だったと思うよ。
「分かったよ、全く…。殺したら殺したで、その後のことはそのとき考えれば良いと思うけどなー」
僕もそう思うよ、『八千歳』。
やっぱり僕達は、暗殺者の発想なのかもね。
殺すことで最悪を避けられるなら、その後のことはそのとき考えれば良いと思うけど。
そうじゃないんだね。普通の人の考えでは。
…まぁ良いや。
「それよりも…ルーデュニア聖王国は、今どうなってる?」
風呂敷の中から、マシュリが尋ねた。
そうだね。それも気になるね。
果たしてアーリヤット皇国の民は、ルーデュニア聖王国のことをどのように報じているのか。
ルーデュニアの新聞では、今回の件を、謂われなくアーリヤット皇国に言いがかりをつけられた、被害者として報じていた。
一方、アーリヤット皇国はルーデュニア聖王国のことを…。
「…あー、あるある…。…うわー。言いたい放題だよ、この人達」
「こっちも…。ルーデュニア聖王国のこと、『嘘つき国家』だって」
「どっちが嘘つきだよ」
本当にね。
アーリヤット皇国の国民は、本当のことを知らないから。
いくらでも、ルーデュニア聖王国を悪者扱いして罵るんだろうけど…。
でも、まさか『嘘つき国家』とは。
そういう言葉は、鏡を見てから言うべきだな。
「予想はしてたけど…。散々言われてるねー」
「うん。…ルーデュニアを擁護する記事は、一つもないね」
どの新聞を見ても、ルーデュニア聖王国の記述がある記事は、どれもルーデュニア批判の内容ばかり。
せめて、もうちょっと第三者的な視点で書けば良いのに。
こんな風に書かれてたら、真実を知らないアーリヤット皇国の民は、ルーデュニア聖王国をバッシングして当然だ。
多分皇王本人が、こういう記事を書くように指示してるんだろうな。
早いところ阻止しないと不味いね。
「どーする?…やっぱり殺した方が手っ取り早い?」
『八千歳』は小声で、僕に意見を求めてきた。
うん。それは僕も思ったよ。
本当に、こんな条約が結ばれたら困るもんね。
そうなる前に、いっそ皇王を殺してしまえば…と思ってしまうのは、僕達の発想が暗殺者のそれだからだろうか。
でも…。
「…今殺したら、条約の締結は避けられるかもしれないけど、その代わりルーデュニア聖王国が世界中から疑われることになるよ」
風呂敷の中から、マシュリが警告してきた。
そうだったっけ。
じゃあ、やめた方が良いのか。
マシュリが一緒に来てて良かったね。
僕と『八千歳』だけだったら、今頃ナツキ皇王は、僕のお手製の毒でお陀仏だったと思うよ。
「分かったよ、全く…。殺したら殺したで、その後のことはそのとき考えれば良いと思うけどなー」
僕もそう思うよ、『八千歳』。
やっぱり僕達は、暗殺者の発想なのかもね。
殺すことで最悪を避けられるなら、その後のことはそのとき考えれば良いと思うけど。
そうじゃないんだね。普通の人の考えでは。
…まぁ良いや。
「それよりも…ルーデュニア聖王国は、今どうなってる?」
風呂敷の中から、マシュリが尋ねた。
そうだね。それも気になるね。
果たしてアーリヤット皇国の民は、ルーデュニア聖王国のことをどのように報じているのか。
ルーデュニアの新聞では、今回の件を、謂われなくアーリヤット皇国に言いがかりをつけられた、被害者として報じていた。
一方、アーリヤット皇国はルーデュニア聖王国のことを…。
「…あー、あるある…。…うわー。言いたい放題だよ、この人達」
「こっちも…。ルーデュニア聖王国のこと、『嘘つき国家』だって」
「どっちが嘘つきだよ」
本当にね。
アーリヤット皇国の国民は、本当のことを知らないから。
いくらでも、ルーデュニア聖王国を悪者扱いして罵るんだろうけど…。
でも、まさか『嘘つき国家』とは。
そういう言葉は、鏡を見てから言うべきだな。
「予想はしてたけど…。散々言われてるねー」
「うん。…ルーデュニアを擁護する記事は、一つもないね」
どの新聞を見ても、ルーデュニア聖王国の記述がある記事は、どれもルーデュニア批判の内容ばかり。
せめて、もうちょっと第三者的な視点で書けば良いのに。
こんな風に書かれてたら、真実を知らないアーリヤット皇国の民は、ルーデュニア聖王国をバッシングして当然だ。
多分皇王本人が、こういう記事を書くように指示してるんだろうな。


