皮肉なものだよね。
それぞれの国によって、掲げる正義は違うということか。
「ただでさえ、僕達のせいでルーデュニアはジャマ王国と仲が悪いのに。今度はアーリヤット皇国まで仲違いしたら…」
「最悪、敵の敵は味方理論で、ジャマ王国とアーリヤット皇国が手を組んで、ルーデュニア聖王国に攻め込む…なんてことになったら、目も当てられないからねー」
それが、僕と『八千歳』が一番恐れてること。
学院長がそこまで考えてるのかは分からないけど、僕達は心配している。
ジャマ王国…『アメノミコト』は間違いなく、今でも、裏切った僕達のことを忘れてないだろうし。
自分達のメンツを台無しにしたルーデュニア聖王国に、復讐する機会を…今も伺っているに違いない。
もしかして今は、絶好のチャンスなのでは?
そうならないように、僕達はこうして、リンゴまみれになりながらアーリヤット皇国に向かってるんだよ。
「どーなの?そのへん。アーリヤット皇王は、ジャマ王国のこと何か言ってた?」
『八千歳』がマシュリに尋ねた。
「ジャマ王国か…。…少なくとも僕がアーリヤット皇国にいたときは、ジャマ王国の名前が出るのを聞いたことはないね」
へぇ。
薄汚い暗殺者集団を擁する国と、手を組むつもりはないのかな?
そうだと有り難いね。
「アーリヤット皇王はプライドが高いから、もしジャマ王国から共闘を持ちかけられたとしても、簡単には首を縦に振らないと思う」
成程。
『アメノミコト』の方も、プライドの塊だから。
お互いのプライドの高さが衝突し合って、共闘どころじゃない…。
…そうなることを、心から願ってるよ。
僕達も、今の『アメノミコト』がどうなってるのか分からないから、何とも言えないね。
「いずれにしても、アーリヤット皇王が何を考えてるのか、確かめてみないことには…」
「そーだね。その為に、遠路遥々、ニンジンの収穫を諦めてまでアーリヤット皇国に向かってるんだし」
手ぶらでは帰れないね。
…やっぱり、今のうちに潜入の支度はきちんとしておかないと。
「道案内、宜しく頼むよ」
「分かってるよ。…それまでに、鼻が曲がりそうだけど」
気の毒だね。
マシュリの鼻が馬鹿になってしまう前に、せめて顔を覆う手拭いでも作ろうかな。
それぞれの国によって、掲げる正義は違うということか。
「ただでさえ、僕達のせいでルーデュニアはジャマ王国と仲が悪いのに。今度はアーリヤット皇国まで仲違いしたら…」
「最悪、敵の敵は味方理論で、ジャマ王国とアーリヤット皇国が手を組んで、ルーデュニア聖王国に攻め込む…なんてことになったら、目も当てられないからねー」
それが、僕と『八千歳』が一番恐れてること。
学院長がそこまで考えてるのかは分からないけど、僕達は心配している。
ジャマ王国…『アメノミコト』は間違いなく、今でも、裏切った僕達のことを忘れてないだろうし。
自分達のメンツを台無しにしたルーデュニア聖王国に、復讐する機会を…今も伺っているに違いない。
もしかして今は、絶好のチャンスなのでは?
そうならないように、僕達はこうして、リンゴまみれになりながらアーリヤット皇国に向かってるんだよ。
「どーなの?そのへん。アーリヤット皇王は、ジャマ王国のこと何か言ってた?」
『八千歳』がマシュリに尋ねた。
「ジャマ王国か…。…少なくとも僕がアーリヤット皇国にいたときは、ジャマ王国の名前が出るのを聞いたことはないね」
へぇ。
薄汚い暗殺者集団を擁する国と、手を組むつもりはないのかな?
そうだと有り難いね。
「アーリヤット皇王はプライドが高いから、もしジャマ王国から共闘を持ちかけられたとしても、簡単には首を縦に振らないと思う」
成程。
『アメノミコト』の方も、プライドの塊だから。
お互いのプライドの高さが衝突し合って、共闘どころじゃない…。
…そうなることを、心から願ってるよ。
僕達も、今の『アメノミコト』がどうなってるのか分からないから、何とも言えないね。
「いずれにしても、アーリヤット皇王が何を考えてるのか、確かめてみないことには…」
「そーだね。その為に、遠路遥々、ニンジンの収穫を諦めてまでアーリヤット皇国に向かってるんだし」
手ぶらでは帰れないね。
…やっぱり、今のうちに潜入の支度はきちんとしておかないと。
「道案内、宜しく頼むよ」
「分かってるよ。…それまでに、鼻が曲がりそうだけど」
気の毒だね。
マシュリの鼻が馬鹿になってしまう前に、せめて顔を覆う手拭いでも作ろうかな。


