何もかも全て、ナツキ様の手のひらの上。
フユリ様は嵌められたのだ。
ミナミノ共和国がフユリ様を招待したのは、国境を封じてフユリ様をミナミノ共和国に閉じ込める為。
治安や天候の悪化云々は口実で、何としてもフユリ様をサミットに参加させない為、足止めをする為だったのだ。
そしてナツキ様は、フユリ様の不在を良いことに。
当初の予定通り、嘘八百の声明を公式に発表した。
…何の為にそんなことを?
決まってる。
「そこまでして…フユリ様を貶めようと…」
憎っくきフユリ様を、世界中から非難の的にさせ。
彼女の面目を損ない、失脚させる為に。
このような、大それた計画を実行したのだ。
…本当に、よくやってくれたものだ。
まんまとナツキ様の罠に嵌まってしまった自分達が、何とも情けないが。
こうなってしまったからには、覚悟を決めるしかなさそうだ。
「…シルナ。それにシュニィ。ルーデュニア聖王国も、すぐに公式の声明文を出そう」
これ以上まごついていたら、ナツキ様の嘘八百声明が事実だと認めるようなものだ。
こちらは何も疚しいことはしていない。それどころか、悪いのは嘘をついているナツキ様の方だ。
何も恥じる必要はない。やっていないことはやっていないと、堂々と言い返してやれば良い。
フユリ様がいないから、俺達が黙ってるしか出来ないと思ったら大間違いだぞ。
フユリ様の代わりに、一切の事情を全て把握している俺達聖魔騎士団が。
そして…フユリ様の信頼を受けたシルナが、代理として釈明を行う。
ナツキ様の言い分が嘘っぱちである…どころか。
ナツキ様はシルナの命を狙って、自分の膝下の部下を刺客として送りつけてきたんだと。
むしろこっちは被害者なのだと、全世界中の皆さんに分かってもらうのだ。
勿論、フユリ様御本人の声明でない以上、信憑性を疑われるだろう。
でも、フユリ様が本国に帰還するまでの時間稼ぎくらいにはなる。
ミナミノ共和国に留め置かれているとはいえ、永久にフユリ様を軟禁することは出来まい。
治安と天候(笑)が回復次第、すぐに戻ってこられるはずだ。
そしてフユリ様が戻ってきたら、本格的に抵抗開始。
だから、それまで何とか凌げば良い。
「フユリ様に代わる発言権があるのは、お前だけだ。シルナ」
フユリ様の信頼を受け、ルーデュニア聖王国建国時からずっと、この国の屋台骨を支え続けたのは誰か。
本当は王族よりも、誰よりもこの国を守る為に貢献し、力を尽くしたシルナなら。
ルーデュニア聖王国のピンチを、何とか救えるはずだ。
俺達もその為に、出来る限りのことはしよう。
この場にいる全員が、すがるような眼差しでシルナの方を向いた。
「…うん、そうだね」
シルナは、いつものふざけた態度とは裏腹に。
毅然とした眼差しで、皆の期待に応えた。
「フユリ様がお戻りになるまで、私達でこの状況に対処しよう」
…さすがシルナ。
これでも、頼りになるときはなるんだぞ。たまにはな。
フユリ様は嵌められたのだ。
ミナミノ共和国がフユリ様を招待したのは、国境を封じてフユリ様をミナミノ共和国に閉じ込める為。
治安や天候の悪化云々は口実で、何としてもフユリ様をサミットに参加させない為、足止めをする為だったのだ。
そしてナツキ様は、フユリ様の不在を良いことに。
当初の予定通り、嘘八百の声明を公式に発表した。
…何の為にそんなことを?
決まってる。
「そこまでして…フユリ様を貶めようと…」
憎っくきフユリ様を、世界中から非難の的にさせ。
彼女の面目を損ない、失脚させる為に。
このような、大それた計画を実行したのだ。
…本当に、よくやってくれたものだ。
まんまとナツキ様の罠に嵌まってしまった自分達が、何とも情けないが。
こうなってしまったからには、覚悟を決めるしかなさそうだ。
「…シルナ。それにシュニィ。ルーデュニア聖王国も、すぐに公式の声明文を出そう」
これ以上まごついていたら、ナツキ様の嘘八百声明が事実だと認めるようなものだ。
こちらは何も疚しいことはしていない。それどころか、悪いのは嘘をついているナツキ様の方だ。
何も恥じる必要はない。やっていないことはやっていないと、堂々と言い返してやれば良い。
フユリ様がいないから、俺達が黙ってるしか出来ないと思ったら大間違いだぞ。
フユリ様の代わりに、一切の事情を全て把握している俺達聖魔騎士団が。
そして…フユリ様の信頼を受けたシルナが、代理として釈明を行う。
ナツキ様の言い分が嘘っぱちである…どころか。
ナツキ様はシルナの命を狙って、自分の膝下の部下を刺客として送りつけてきたんだと。
むしろこっちは被害者なのだと、全世界中の皆さんに分かってもらうのだ。
勿論、フユリ様御本人の声明でない以上、信憑性を疑われるだろう。
でも、フユリ様が本国に帰還するまでの時間稼ぎくらいにはなる。
ミナミノ共和国に留め置かれているとはいえ、永久にフユリ様を軟禁することは出来まい。
治安と天候(笑)が回復次第、すぐに戻ってこられるはずだ。
そしてフユリ様が戻ってきたら、本格的に抵抗開始。
だから、それまで何とか凌げば良い。
「フユリ様に代わる発言権があるのは、お前だけだ。シルナ」
フユリ様の信頼を受け、ルーデュニア聖王国建国時からずっと、この国の屋台骨を支え続けたのは誰か。
本当は王族よりも、誰よりもこの国を守る為に貢献し、力を尽くしたシルナなら。
ルーデュニア聖王国のピンチを、何とか救えるはずだ。
俺達もその為に、出来る限りのことはしよう。
この場にいる全員が、すがるような眼差しでシルナの方を向いた。
「…うん、そうだね」
シルナは、いつものふざけた態度とは裏腹に。
毅然とした眼差しで、皆の期待に応えた。
「フユリ様がお戻りになるまで、私達でこの状況に対処しよう」
…さすがシルナ。
これでも、頼りになるときはなるんだぞ。たまにはな。


