「フユリ様はどうして、ミナミノ共和国に留まってるんだ?もうサミットが始まってるのに…」
サミット前に戻ってくる予定じゃなかったのか。
「戻ってこられないんです。現在、ミナミノ共和国はあらゆる出入国を禁止しているんです」
…は?
これには、俺もシルナも顔を合わせて目を見開いた。
…事実上、国境封鎖?
「な、何で…?」
「これは、ミナミノ共和国の公式見解ですが…」
そう前置きしてから。
シュニィは、フユリ様が戻ってこられない理由を説明してくれた。
「この時期、ミナミノ共和国周辺の海域は酷く荒れていて…。危険だからという理由で、海路も空路も封鎖されてしまって…」
何じゃそりゃ?
要するに、天気が悪いから船も飛行機も出せませんって?
「いや、でも入国したんだろ…?」
天候が悪いのは、初めから分かっていたはずだ。
それでも、フユリ様がやって来るまでは海路も空路も通っていた。
「はい。ですが…フユリ様が滞在している間に…。更に天候が悪くなってしまったから、と」
こじつけにも程があるだろ。
フユリ様がミナミノ共和国に到着して、帰るまでのたった数日の間に。
国境を封鎖しなければならないほど、突然天候が悪化したと?
絶対嘘。
「それに…運悪く、フユリ様が首都に到着した直後に、国内の反政府勢力が首都でテロを起こしたらしくて」
おいおい。
天候の悪化に加えて、首都でテロ?
どうなってんだよ、ミナミノ共和国は。
「治安の悪化に伴って、あらゆる出入国を禁止することに決めたようです」
「そんな…。一般の国民ならともかく、フユリ様は大事な賓客だろ…?無責任に国内に留め置くなんて…」
「はい…。結局、あれこれと理由をつけられて、フユリ様はサミットに参加出来ず…。急遽代理として、外交官の一人がサミットに参加しているのですが…」
…フユリ様本人じゃない、間に合せで突然選ばれた代理の外交官に、何が出来るだろう。
ナツキ様に根も葉もない批判を受けようと、まともに言い返すことも出来ず、右往左往している様が目に浮かぶ。
無理もない。
各国の代表達、そのそうそうたる顔触れの中に、一外交官に過ぎない身分が混じったら、気圧されるのは当然だ。
で、結局ルーデュニア聖王国は何も言い返せず、ナツキ様に言われっぱなし…。
「…確かミナミノ共和国は、アーリヤット共栄圏の参加国だったな」
「えぇ、そうです」
アーリヤット皇国を中心とする国家連合、通称アーリヤット共栄圏。
ルーデュニア聖王国は勿論参加していないが、ミナミノ共和国は昔から…アーリヤット共栄圏の一部。
つまり、ミナミノ共和国とアーリヤット皇国はグル。
最早、疑いようがなかった。
サミット前に戻ってくる予定じゃなかったのか。
「戻ってこられないんです。現在、ミナミノ共和国はあらゆる出入国を禁止しているんです」
…は?
これには、俺もシルナも顔を合わせて目を見開いた。
…事実上、国境封鎖?
「な、何で…?」
「これは、ミナミノ共和国の公式見解ですが…」
そう前置きしてから。
シュニィは、フユリ様が戻ってこられない理由を説明してくれた。
「この時期、ミナミノ共和国周辺の海域は酷く荒れていて…。危険だからという理由で、海路も空路も封鎖されてしまって…」
何じゃそりゃ?
要するに、天気が悪いから船も飛行機も出せませんって?
「いや、でも入国したんだろ…?」
天候が悪いのは、初めから分かっていたはずだ。
それでも、フユリ様がやって来るまでは海路も空路も通っていた。
「はい。ですが…フユリ様が滞在している間に…。更に天候が悪くなってしまったから、と」
こじつけにも程があるだろ。
フユリ様がミナミノ共和国に到着して、帰るまでのたった数日の間に。
国境を封鎖しなければならないほど、突然天候が悪化したと?
絶対嘘。
「それに…運悪く、フユリ様が首都に到着した直後に、国内の反政府勢力が首都でテロを起こしたらしくて」
おいおい。
天候の悪化に加えて、首都でテロ?
どうなってんだよ、ミナミノ共和国は。
「治安の悪化に伴って、あらゆる出入国を禁止することに決めたようです」
「そんな…。一般の国民ならともかく、フユリ様は大事な賓客だろ…?無責任に国内に留め置くなんて…」
「はい…。結局、あれこれと理由をつけられて、フユリ様はサミットに参加出来ず…。急遽代理として、外交官の一人がサミットに参加しているのですが…」
…フユリ様本人じゃない、間に合せで突然選ばれた代理の外交官に、何が出来るだろう。
ナツキ様に根も葉もない批判を受けようと、まともに言い返すことも出来ず、右往左往している様が目に浮かぶ。
無理もない。
各国の代表達、そのそうそうたる顔触れの中に、一外交官に過ぎない身分が混じったら、気圧されるのは当然だ。
で、結局ルーデュニア聖王国は何も言い返せず、ナツキ様に言われっぱなし…。
「…確かミナミノ共和国は、アーリヤット共栄圏の参加国だったな」
「えぇ、そうです」
アーリヤット皇国を中心とする国家連合、通称アーリヤット共栄圏。
ルーデュニア聖王国は勿論参加していないが、ミナミノ共和国は昔から…アーリヤット共栄圏の一部。
つまり、ミナミノ共和国とアーリヤット皇国はグル。
最早、疑いようがなかった。


