これ以上、ナツキ様に好き勝手やらせるものか。
このままだと、ルーデュニア聖王国は、アーリヤット皇国の外交大使を拉致監禁したというレッテルを貼られてしまう。
とんでもない。お前の派遣した「外交大使」は、楽しく猫の集会に参加してるんだぞ。
全世界に見て欲しい。ルディシアとマシュリが、自由にルーデュニア聖王国内を歩き回っているところを。
これの何処が、不当に拘束しているって?
むしろ、悪いのはアーリヤット皇国の方だろう。
刺客として送り込んだ『HOME』の軍人を、勝手に外交大使呼ばわりして。
元はと言えば、シルナを暗殺する為に二人を派遣した癖に。
素直に、僕は部下に裏切られました、って言えよ。
ナツキ様は、公然とルーデュニア聖王国を批判する口実が欲しかったのだろう。
その為に…自分を裏切った部下でさえ、このように利用している。
でも…ナツキ様の思惑通りには行かないぞ。
「…フユリ様は?すぐに否定したんだろう?」
真実を知っているフユリ様は、当然、ナツキ様の嘘八百に気づいているはず。
フユリ様のことだ。偉そうな顔ででたらめを並べ立てる兄に、毅然として抗議したはずだ。
…しかし。
「…それが…」
シュニィの顔が曇り、言葉を濁した。
…どうしたんだ?何か不都合が?
「…どうした?フユリ様がどうかしたのか?」
「…実は、フユリ様は今回の主要国サミットには参加しておられません。ナツキ様に抗議しようと思っても、同じ卓についていないんです」
「は…!?」
何でそんなことに?
主要国サミットだろ?世界の主要国の代表が集まって話し合ってるんだろ?
アーリヤット皇国が呼ばれてるのに、何故ルーデュニア聖王国が呼ばれていないんだ?
ルーデュニア聖王国って、そんなに落ちぶれたのか?
まさか。
「ルーデュニア聖王国は…今回、急遽サミットを欠席するということになっていて…」
「欠席って…どうして?フユリ様に何かあったのか…?」
体調が優れないとか?
そうでもなきゃ、フユリ様が大事な世界会議を欠席するなんて有り得ない。
すると、シュニィが説明をしてくれた。
「現在フユリ様は、ルーデュニア聖王国にいらっしゃいません。一般には公になっていませんが…フユリ様は今、ミナミノ共和国にいらっしゃいます」
ミナミノ共和国。
ルーデュニア聖王国より遥か南に位置する、小さな島国である。
「何で…ミナミノ共和国に?」
こう言っちゃ悪いが…ミナミノ共和国とルーデュニア聖王国は、それほど友好関係の深い国ではない。
むしろ、互いに睨み合うような関係だったはず。
どちらかというと、ミナミノ共和国は…アーリヤット皇国との交友が親密である。
「当初は勿論、フユリ様もサミットに参加する予定でした。しかし、サミットが開かれる直前になって、突然ミナミノ共和国から連絡があって…」
「…」
「サミット開催前に、どうしても話し合っておきたいことがあると…。それでフユリ様は、ミナミノ共和国に…」
…まだ詳しく聞いてはいないけど。
それが罠だったのだということは、シュニィに聞くまでもなかった。
このままだと、ルーデュニア聖王国は、アーリヤット皇国の外交大使を拉致監禁したというレッテルを貼られてしまう。
とんでもない。お前の派遣した「外交大使」は、楽しく猫の集会に参加してるんだぞ。
全世界に見て欲しい。ルディシアとマシュリが、自由にルーデュニア聖王国内を歩き回っているところを。
これの何処が、不当に拘束しているって?
むしろ、悪いのはアーリヤット皇国の方だろう。
刺客として送り込んだ『HOME』の軍人を、勝手に外交大使呼ばわりして。
元はと言えば、シルナを暗殺する為に二人を派遣した癖に。
素直に、僕は部下に裏切られました、って言えよ。
ナツキ様は、公然とルーデュニア聖王国を批判する口実が欲しかったのだろう。
その為に…自分を裏切った部下でさえ、このように利用している。
でも…ナツキ様の思惑通りには行かないぞ。
「…フユリ様は?すぐに否定したんだろう?」
真実を知っているフユリ様は、当然、ナツキ様の嘘八百に気づいているはず。
フユリ様のことだ。偉そうな顔ででたらめを並べ立てる兄に、毅然として抗議したはずだ。
…しかし。
「…それが…」
シュニィの顔が曇り、言葉を濁した。
…どうしたんだ?何か不都合が?
「…どうした?フユリ様がどうかしたのか?」
「…実は、フユリ様は今回の主要国サミットには参加しておられません。ナツキ様に抗議しようと思っても、同じ卓についていないんです」
「は…!?」
何でそんなことに?
主要国サミットだろ?世界の主要国の代表が集まって話し合ってるんだろ?
アーリヤット皇国が呼ばれてるのに、何故ルーデュニア聖王国が呼ばれていないんだ?
ルーデュニア聖王国って、そんなに落ちぶれたのか?
まさか。
「ルーデュニア聖王国は…今回、急遽サミットを欠席するということになっていて…」
「欠席って…どうして?フユリ様に何かあったのか…?」
体調が優れないとか?
そうでもなきゃ、フユリ様が大事な世界会議を欠席するなんて有り得ない。
すると、シュニィが説明をしてくれた。
「現在フユリ様は、ルーデュニア聖王国にいらっしゃいません。一般には公になっていませんが…フユリ様は今、ミナミノ共和国にいらっしゃいます」
ミナミノ共和国。
ルーデュニア聖王国より遥か南に位置する、小さな島国である。
「何で…ミナミノ共和国に?」
こう言っちゃ悪いが…ミナミノ共和国とルーデュニア聖王国は、それほど友好関係の深い国ではない。
むしろ、互いに睨み合うような関係だったはず。
どちらかというと、ミナミノ共和国は…アーリヤット皇国との交友が親密である。
「当初は勿論、フユリ様もサミットに参加する予定でした。しかし、サミットが開かれる直前になって、突然ミナミノ共和国から連絡があって…」
「…」
「サミット開催前に、どうしても話し合っておきたいことがあると…。それでフユリ様は、ミナミノ共和国に…」
…まだ詳しく聞いてはいないけど。
それが罠だったのだということは、シュニィに聞くまでもなかった。


