これが目的。
ルディシアとマシュリ、二人の『HOME』の軍人をルーデュニア聖王国に送り込んだのは…。
「私もそう思います。ナツキ様は皇王直属軍『HOME』の魔導師だったルディシアさんとマシュリさんを、友好目的でルーデュニア聖王国に送った外交大使だと発表しています」
シュニィも、ジュリスに続けて言った。
ルディシアとマシュリが、外交大使?
シルナの命を狙い、死体を操ってイーニシュフェルト魔導学院に潜入した奴が。
同じく、シルナの暗殺目的で入国し、更に聖魔騎士団副団長のシュニィを拉致監禁した奴が。
ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の友好目的でやって来た、外交大使?
自分の命令で送った刺客を、外交大使と呼ぶとは。
ナツキ様の辞書には、「友好」という言葉の欄に「相手に喧嘩を売ること」って書いてあるのかもな。
全く笑えないぞ。
「当初の目的であった、学院長先生の暗殺に失敗し…ルディシアさんとマシュリさんがアーリヤット皇国に戻ってこないと知るや、我が国がお二人を拘束しているから戻ってこないのだと、そう言い張ってるんです」
「…馬鹿じゃねぇの…?」
二人がアーリヤット皇国に帰らないのは、ナツキ様に人徳がないからだよ。
それが何だ。自分の送り込んだ刺客を、勝手に外交大使ってことにして。
ルーデュニア聖王国が、大事な外交大使を不当に拘束したと言い張ってる。
面の皮が厚いにも程がある。
正直に、「送り込んだ刺客に裏切られました」って言えよ。
何を未練がましく、こっちが悪者みたいに言って…。
…いや、待て。
未練なのか?本当に?
さっきジュリスは言った。「初めからこれが目的だった」と。
つまり、『HOME』の軍人だったルディシアとマシュリがルーデュニア聖王国に送り込まれたのは…。
「…お二人が暗殺任務を果たせるならそれで良し、任務を果たせずにルーデュニア聖王国に残るなら、このようにするつもりだったんでしょう」
と、シュニィ。
どちらに転んでも自分の得になるように、計算してルディシア達を送り込んだのか。
刺客が刺客としての役割を果たすなら、それが一番だけど。
もし役割を果たせず、ナツキ様を裏切るようなことがあったとしても。
そのときは、こんな厚顔無恥な声明を、全世界に向けて公表するつもりだった。
ルーデュニア聖王国を…フユリ様を、悪者に仕立て上げる為に。
全ては、この状況を計算しての作戦。
ナツキ様は、とんでもない策士…。
…というか、単にめちゃくちゃずる賢いんだと思う。
「…やると思うよ、あの人なら」
ずっと黙っていたマシュリが、ポツリとそう溢した。
「そのくらいのことは、計算していたんだろう。…いかにもあの人の考えそうなことだ」
「…マシュリ…」
「最後の最後まで…僕達を利用するつもりなんだろうね」
…自分の部下を何だと思ってるんだ、ナツキ様は。
自分の役目を果たせない者は無価値。今でもそう思ってるのか?
ふざけたことを。
部下だろうが王様だろうが、同じ人間だろうが。
ましてや、こんな騙し討ちみたいな手段を使って…。
断じて、受け入れられるものではない。
ルディシアとマシュリ、二人の『HOME』の軍人をルーデュニア聖王国に送り込んだのは…。
「私もそう思います。ナツキ様は皇王直属軍『HOME』の魔導師だったルディシアさんとマシュリさんを、友好目的でルーデュニア聖王国に送った外交大使だと発表しています」
シュニィも、ジュリスに続けて言った。
ルディシアとマシュリが、外交大使?
シルナの命を狙い、死体を操ってイーニシュフェルト魔導学院に潜入した奴が。
同じく、シルナの暗殺目的で入国し、更に聖魔騎士団副団長のシュニィを拉致監禁した奴が。
ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の友好目的でやって来た、外交大使?
自分の命令で送った刺客を、外交大使と呼ぶとは。
ナツキ様の辞書には、「友好」という言葉の欄に「相手に喧嘩を売ること」って書いてあるのかもな。
全く笑えないぞ。
「当初の目的であった、学院長先生の暗殺に失敗し…ルディシアさんとマシュリさんがアーリヤット皇国に戻ってこないと知るや、我が国がお二人を拘束しているから戻ってこないのだと、そう言い張ってるんです」
「…馬鹿じゃねぇの…?」
二人がアーリヤット皇国に帰らないのは、ナツキ様に人徳がないからだよ。
それが何だ。自分の送り込んだ刺客を、勝手に外交大使ってことにして。
ルーデュニア聖王国が、大事な外交大使を不当に拘束したと言い張ってる。
面の皮が厚いにも程がある。
正直に、「送り込んだ刺客に裏切られました」って言えよ。
何を未練がましく、こっちが悪者みたいに言って…。
…いや、待て。
未練なのか?本当に?
さっきジュリスは言った。「初めからこれが目的だった」と。
つまり、『HOME』の軍人だったルディシアとマシュリがルーデュニア聖王国に送り込まれたのは…。
「…お二人が暗殺任務を果たせるならそれで良し、任務を果たせずにルーデュニア聖王国に残るなら、このようにするつもりだったんでしょう」
と、シュニィ。
どちらに転んでも自分の得になるように、計算してルディシア達を送り込んだのか。
刺客が刺客としての役割を果たすなら、それが一番だけど。
もし役割を果たせず、ナツキ様を裏切るようなことがあったとしても。
そのときは、こんな厚顔無恥な声明を、全世界に向けて公表するつもりだった。
ルーデュニア聖王国を…フユリ様を、悪者に仕立て上げる為に。
全ては、この状況を計算しての作戦。
ナツキ様は、とんでもない策士…。
…というか、単にめちゃくちゃずる賢いんだと思う。
「…やると思うよ、あの人なら」
ずっと黙っていたマシュリが、ポツリとそう溢した。
「そのくらいのことは、計算していたんだろう。…いかにもあの人の考えそうなことだ」
「…マシュリ…」
「最後の最後まで…僕達を利用するつもりなんだろうね」
…自分の部下を何だと思ってるんだ、ナツキ様は。
自分の役目を果たせない者は無価値。今でもそう思ってるのか?
ふざけたことを。
部下だろうが王様だろうが、同じ人間だろうが。
ましてや、こんな騙し討ちみたいな手段を使って…。
断じて、受け入れられるものではない。


