急な知らせを受けて、現在聖魔騎士団では緊急会議を開いている、とのことだったが。
「ここです」
クュルナに案内され、聖魔騎士団隊舎で最も大きな会議室に、俺達も足を踏み入れた。
会議室の扉を開けるなり、深刻そうな顔をした面々が席に付き、互いに意見を交わしていた。
「くそっ、八方塞がりじゃねぇかよ」
「こうなることを狙ってたんだろう。どうやら、アーリヤット皇王というのは相当な策士らしいな」
「ただ執念深いだけだと思いますけど」
「勿論、ナツキ様とフユリ様の複雑なご関係については、私も知っていましたが…」
「まさか、ここまでするとは…。仮にも自分の生まれ故郷に対して…」
「生まれ故郷というより…彼にとっては祖国じゃなくて、憎しみの対象なんだよ。国も、フユリ様も」
魔導部隊大隊長達は、口々にそう言い合った。
皆が皆深刻そうな顔してるから、逆に何があったのか聞きづらい。
そんな中、一人、いつもと変わらずぽやんとした顔をして座っているのは。
「…あ、凄く悪い人だー」
多分、説明されても事態をよく理解していない、ベリクリーデであった。
いち早くこちらに気づいて、マシュリを指差した。
気づいてくれてありがとうな。
でも、マシュリを悪い人と呼ぶのはやめてやってくれ。全然悪い人ではないから。
ベリクリーデが俺達の来訪に気づき、他の大隊長達もこちらを振り向いた。
「お前ら、来たのか…」
「…クュルナに呼ばれてな」
何やら、ルーデュニア聖王国に危機が迫っているそうで。
俺達も微力ながら、この国を守る為に力を尽くそうと思ってな。
「悪いが、俺達はまだ何があったのか詳しく知らないんだ。教えてもらえないか」
「…そうですね、分かりました。私達も状況を再確認する為に、もう一度イチからご説明します」
恐らくこの会議を取り仕切っているであろうシュニィが、静かにそう言った。
「どうぞ、おかけください」
「あぁ。…ルディシアはいないのか?」
クュルナ曰く、ルディシアとマシュリの二人が関わっているそうだが。
マシュリは来たけど、ルディシアの姿は見えない。
「はい…。何処に行かれたのか分からないんです。元々…あまり一つ所に留まる方ではないので…」
「…」
ふらふら出ていって、未だに帰ってこないってことか。
自由な奴だよ。
ルーデュニア聖王国の危機に自分が関わってるって、知ってるんだろうか?
…いないものは仕方ない。
ルディシアなしでも、会議を続けるしかない。
「分かった。…聞かせてくれるか」
「…はい」
と、シュニィは頷いた。
「ここです」
クュルナに案内され、聖魔騎士団隊舎で最も大きな会議室に、俺達も足を踏み入れた。
会議室の扉を開けるなり、深刻そうな顔をした面々が席に付き、互いに意見を交わしていた。
「くそっ、八方塞がりじゃねぇかよ」
「こうなることを狙ってたんだろう。どうやら、アーリヤット皇王というのは相当な策士らしいな」
「ただ執念深いだけだと思いますけど」
「勿論、ナツキ様とフユリ様の複雑なご関係については、私も知っていましたが…」
「まさか、ここまでするとは…。仮にも自分の生まれ故郷に対して…」
「生まれ故郷というより…彼にとっては祖国じゃなくて、憎しみの対象なんだよ。国も、フユリ様も」
魔導部隊大隊長達は、口々にそう言い合った。
皆が皆深刻そうな顔してるから、逆に何があったのか聞きづらい。
そんな中、一人、いつもと変わらずぽやんとした顔をして座っているのは。
「…あ、凄く悪い人だー」
多分、説明されても事態をよく理解していない、ベリクリーデであった。
いち早くこちらに気づいて、マシュリを指差した。
気づいてくれてありがとうな。
でも、マシュリを悪い人と呼ぶのはやめてやってくれ。全然悪い人ではないから。
ベリクリーデが俺達の来訪に気づき、他の大隊長達もこちらを振り向いた。
「お前ら、来たのか…」
「…クュルナに呼ばれてな」
何やら、ルーデュニア聖王国に危機が迫っているそうで。
俺達も微力ながら、この国を守る為に力を尽くそうと思ってな。
「悪いが、俺達はまだ何があったのか詳しく知らないんだ。教えてもらえないか」
「…そうですね、分かりました。私達も状況を再確認する為に、もう一度イチからご説明します」
恐らくこの会議を取り仕切っているであろうシュニィが、静かにそう言った。
「どうぞ、おかけください」
「あぁ。…ルディシアはいないのか?」
クュルナ曰く、ルディシアとマシュリの二人が関わっているそうだが。
マシュリは来たけど、ルディシアの姿は見えない。
「はい…。何処に行かれたのか分からないんです。元々…あまり一つ所に留まる方ではないので…」
「…」
ふらふら出ていって、未だに帰ってこないってことか。
自由な奴だよ。
ルーデュニア聖王国の危機に自分が関わってるって、知ってるんだろうか?
…いないものは仕方ない。
ルディシアなしでも、会議を続けるしかない。
「分かった。…聞かせてくれるか」
「…はい」
と、シュニィは頷いた。


