―――――…溢れ落ちる涙と共に、心が洗われていくようだった。

かつて、同じことを言われた。

僕の罪じゃないって。

ずっと僕の罪だと思っていたのに、これは僕の罪じゃないって。

そう思って良いのか。それは許されることなのか。

でも、結局…許さない、許せないと思っているのは自分だけ。

…分かってたよ。本当はずっと。

だけど僕は、怖かったのだ。

自分は悪くない。自分の罪じゃない…そう思い込んで、自分を甘やかして。

また誰かの未来を奪ってしまったら、今度こそ耐えられない。

だから、気づかなかった振りをしていた。

でも、それは逃げだよね。

彼女は…スクルトは、僕が逃げ続けた僕の罪に、真正面から向かい合ってくれた。

そして、選んだ。

僕と共にあることを。僕と同じ…未来を描くことを。

だから、僕も…選んで良いだろうか。今度こそ。

君と同じ…未来を。

君が、幸福に満ちていると予言した未来を。