…しかし。
「しっかりして。自分が何をやってるのか分かってるの?これは、あなたか一番望まないこと…、」
「危ない!」
説得を続けようとするリリスに、黙れと一喝するかのように。
マシュリは、鋭い爪を振り下ろそうとした。
すんでのところで、ベリクリーデがリリスを突き飛ばし。
星辰剣と呼ばれた剣で、マシュリの鋭い爪を受け止めた。
「…っ…」
何とかマシュリの爪を弾いて止めたが、ダメージは大きかった。
ベリクリーデは苦しそうに呻き、膝をついた。
…不味い。
最大限時間を遅くしているはずなのに、何故あんなに機敏に動けるのか。
俺の時魔法、本当に効いてるか?
「ベリーシュ!無理はするなよ」
防御魔法陣を展開しながら、ジュリスが叫んだ。
「分かってる…。大丈夫、まだ戦える」
そう言って、剣を杖代わりに立ち上がるベリクリーデ。
誰だよ、ベリーシュって。
聞きたいことは山ほどあるが、それは目の前の窮地を脱してからの話だな。
「…どうやら、リリスの呼びかけも聞こえていないようですね」
そう言うなり。
ナジュの目が、獣のそれに変わった。
…お前、まさか。
「ナジュ!馬鹿、何やろうとして…、」
「止める…為、には、こうする…しか、ありません、から」
途切れ途切れ、苦しそうに喋りながら。
ナジュの風貌が、さながらマシュリの『変化』のごとく変わった。
以前…童話シリーズの『不思議の国のアリス』に閉じ込められたとき。
超巨大アリスを倒す為に見せてくれたアレを、ナジュはもう一度やろうとしているのだ。
一時的にリリスの力を借り、獣の力を身に纏う。
その効力によって、ナジュは『獣の女王』リリスの力を行使することが出来る。
しかし…その代償は大きい。
莫大な魔物の魔力に、人間であるナジュの身体が持たない。
結果、身体中がぐちゃぐちゃに崩壊して、回復には相当の時間がかかる。
ナジュにとっては諸刃の剣。
あんなこと、もう二度とやらせたくなかったのに。
「獣の力には、同じく…獣の力を、ぶつける。…理に適ってるでしょう?」
「…適ってねぇよ、馬鹿…!」
と、悪態をついたときにはもう遅い。
リリスの力を行使するナジュは、真正面から、暴走するマシュリと対峙した。
「しっかりして。自分が何をやってるのか分かってるの?これは、あなたか一番望まないこと…、」
「危ない!」
説得を続けようとするリリスに、黙れと一喝するかのように。
マシュリは、鋭い爪を振り下ろそうとした。
すんでのところで、ベリクリーデがリリスを突き飛ばし。
星辰剣と呼ばれた剣で、マシュリの鋭い爪を受け止めた。
「…っ…」
何とかマシュリの爪を弾いて止めたが、ダメージは大きかった。
ベリクリーデは苦しそうに呻き、膝をついた。
…不味い。
最大限時間を遅くしているはずなのに、何故あんなに機敏に動けるのか。
俺の時魔法、本当に効いてるか?
「ベリーシュ!無理はするなよ」
防御魔法陣を展開しながら、ジュリスが叫んだ。
「分かってる…。大丈夫、まだ戦える」
そう言って、剣を杖代わりに立ち上がるベリクリーデ。
誰だよ、ベリーシュって。
聞きたいことは山ほどあるが、それは目の前の窮地を脱してからの話だな。
「…どうやら、リリスの呼びかけも聞こえていないようですね」
そう言うなり。
ナジュの目が、獣のそれに変わった。
…お前、まさか。
「ナジュ!馬鹿、何やろうとして…、」
「止める…為、には、こうする…しか、ありません、から」
途切れ途切れ、苦しそうに喋りながら。
ナジュの風貌が、さながらマシュリの『変化』のごとく変わった。
以前…童話シリーズの『不思議の国のアリス』に閉じ込められたとき。
超巨大アリスを倒す為に見せてくれたアレを、ナジュはもう一度やろうとしているのだ。
一時的にリリスの力を借り、獣の力を身に纏う。
その効力によって、ナジュは『獣の女王』リリスの力を行使することが出来る。
しかし…その代償は大きい。
莫大な魔物の魔力に、人間であるナジュの身体が持たない。
結果、身体中がぐちゃぐちゃに崩壊して、回復には相当の時間がかかる。
ナジュにとっては諸刃の剣。
あんなこと、もう二度とやらせたくなかったのに。
「獣の力には、同じく…獣の力を、ぶつける。…理に適ってるでしょう?」
「…適ってねぇよ、馬鹿…!」
と、悪態をついたときにはもう遅い。
リリスの力を行使するナジュは、真正面から、暴走するマシュリと対峙した。


