―――――…結局、まだしばらく学院に残ることになってしまった。
決心…固めたはずだったのに。
これ以上未練が残る前に…これ以上情が移る前に…早く出て行きたかった。
でも、思いの外強く引き留められてしまった。
あんなに反対されるとは思わなかった。
リップサービスで言っているのではないことは明らかだった。
僕が自分から出ていくと言えば、反対はされるだろうけど、あくまで形だけ引き留めはするけど。
僕の意志が固いと見るや、「じゃあ好きにすれば」と言われるものだとばかり思っていた。
あんまり強く引き留めるものだから、僕も熱意に負けて…。
…。
…いや、熱意に負けたというのは言い訳だな。
そもそも、出ていく覚悟を決めたことを、彼らに話したのが間違いだった。
何も言わずに出ていけば良かった。
どうしても気が引けるなら、置き手紙だけ残していけば…。
そうすれば、僕は心置きなくイーニシュフェルト魔導学院を…ルーデュニア聖王国を去ることが出来たのに。
…まるで、引き留めて欲しかったみたいじゃないか。
自分の愚かさに、思わず胸が痛くなる。
やっぱり駄目だ。僕はここに居てはいけない。
居心地が良いと思ってる。出来れば、ずっとここにいたいなんて思ってる…。
でも、それは許されない選択。
僕は忘れていない。
その居心地の良さに胡座をかいて、獣の身でありながら幸福を享受するような真似を続ければ…。
いずれ僕は、その幸福と共に、僕に居場所をもたらしてくれた人々を巻き込んで、全て破壊してしまう。
…あの優しい人々を、僕の手にかかって殺してしまう訳にはいかない。
もう二度と…。
もう二度と、僕は僕の罪のせいで、誰かの未来を奪いたくない。
その為に、自分が血反吐を吐いて苦しい思いをする。
それが何だって言うんだ。
僕に優しくしてくれた…全ての人々を守る為なら…。
僕一人が我慢するくらい、大したことではない。
決心…固めたはずだったのに。
これ以上未練が残る前に…これ以上情が移る前に…早く出て行きたかった。
でも、思いの外強く引き留められてしまった。
あんなに反対されるとは思わなかった。
リップサービスで言っているのではないことは明らかだった。
僕が自分から出ていくと言えば、反対はされるだろうけど、あくまで形だけ引き留めはするけど。
僕の意志が固いと見るや、「じゃあ好きにすれば」と言われるものだとばかり思っていた。
あんまり強く引き留めるものだから、僕も熱意に負けて…。
…。
…いや、熱意に負けたというのは言い訳だな。
そもそも、出ていく覚悟を決めたことを、彼らに話したのが間違いだった。
何も言わずに出ていけば良かった。
どうしても気が引けるなら、置き手紙だけ残していけば…。
そうすれば、僕は心置きなくイーニシュフェルト魔導学院を…ルーデュニア聖王国を去ることが出来たのに。
…まるで、引き留めて欲しかったみたいじゃないか。
自分の愚かさに、思わず胸が痛くなる。
やっぱり駄目だ。僕はここに居てはいけない。
居心地が良いと思ってる。出来れば、ずっとここにいたいなんて思ってる…。
でも、それは許されない選択。
僕は忘れていない。
その居心地の良さに胡座をかいて、獣の身でありながら幸福を享受するような真似を続ければ…。
いずれ僕は、その幸福と共に、僕に居場所をもたらしてくれた人々を巻き込んで、全て破壊してしまう。
…あの優しい人々を、僕の手にかかって殺してしまう訳にはいかない。
もう二度と…。
もう二度と、僕は僕の罪のせいで、誰かの未来を奪いたくない。
その為に、自分が血反吐を吐いて苦しい思いをする。
それが何だって言うんだ。
僕に優しくしてくれた…全ての人々を守る為なら…。
僕一人が我慢するくらい、大したことではない。


