訳が分からなくなっているのは、俺だけではない。
「え、いろりちゃ…マシュリ君…。…えぇ…!?」
俺以上に脳年齢が老人なシルナも、状況を把握しきれていない様子。
良かった、俺だけじゃなくて。
シルナは俺以上にアホだった。
「どういうことなのかさっぱり分からないけど、羽久が私に失礼なこと考えてるのは分かる…!」
むしろ、何でそっちは分かるんだ?
「君、猫に姿を変えられるの?」
狼狽しまくる大人を尻目に。
令月は非常に冷静な様子で、マシュリに尋ねた。
令月お前、人生何回目だ?
この状況で、的確にそんな質問が出てくるなんて。
すると、マシュリの答えは。
「そうだよ。…気づいてなかったの?」
あっけらかんとして、あっさり肯定。
…気づくかよ。
「最初は、聖魔騎士団じゃなくて、イーニシュフェルト魔導学院に目をつけて来てたんだけど…」
と、マシュリはようやく事情を説明してくれた。
ルディシア同様、マシュリもまた、ルーデュニア聖王国に入国するなり。
聖魔騎士団ではなく、ここイーニシュフェルト魔導学院に目をつけていた。
俺達、全然気づいてなかったんだか?
危なっ…。
マシュリが説得に応じて、味方になってくれてなかったら、今頃どうなっていたか。
「でも、そのままの姿じゃ怪しまれるから…猫に姿を変えたんだ。…こんな風に」
マシュリはパンと手を打って、それから空中で一回転。
現れたのは、いろりの姿だった。
…マジかよ。
にわかには信じ難いが、実際に目の前でメタモルフォーゼする瞬間を見てしまったら。
信じざるを得ないじゃないか。…マシュリといろりが、同一人物であることを。
「お前、それ…シルナの分身魔法みたいなものか…?」
シルナも、得意の分身魔法で色々な姿を作ることが出来るもんな。
その応用みたいなものだと思えば、マシュリが姿を変えられるのも不思議ではない…、
…いや、やっぱり不思議だよ。
充分怪しい能力だよ。
どうやってるんだ?それ…。
「分身…ではないよ。姿が変わってるだけで、ちゃんと本体だから」
いろりの姿のまま、マシュリが答えた。
その学校でも、喋ろうと思ったら普通に喋れるんだな。
「猫のフリして学院に忍び込んだのは、我々の目を誤魔化す為ですか」
「そうだね、元々はそうだった。…思った以上に歓迎されて驚いたよ」
イレースの問いに、マシュリは素直に答えた。
めちゃくちゃ可愛がられてたもんな、生徒に。
しかしあれも、いろりの…いや。
マシュリの演技だった訳か。
可愛い迷い猫を演じて、イーニシュフェルト魔導学院に合法的に潜り込む…。
大胆な変装だと思えば、納得出来なくもない…か。
まんまと騙された俺達って、一体。
いや、そんなの普通気づかないだろ。
だってこの姿…何処からどう見ても、普通の猫だ。
これがまさか、ルーデュニア聖王国に潜り込んだ『HOME』のスパイだなんて、どうやって気づくことが出来る?
「え、いろりちゃ…マシュリ君…。…えぇ…!?」
俺以上に脳年齢が老人なシルナも、状況を把握しきれていない様子。
良かった、俺だけじゃなくて。
シルナは俺以上にアホだった。
「どういうことなのかさっぱり分からないけど、羽久が私に失礼なこと考えてるのは分かる…!」
むしろ、何でそっちは分かるんだ?
「君、猫に姿を変えられるの?」
狼狽しまくる大人を尻目に。
令月は非常に冷静な様子で、マシュリに尋ねた。
令月お前、人生何回目だ?
この状況で、的確にそんな質問が出てくるなんて。
すると、マシュリの答えは。
「そうだよ。…気づいてなかったの?」
あっけらかんとして、あっさり肯定。
…気づくかよ。
「最初は、聖魔騎士団じゃなくて、イーニシュフェルト魔導学院に目をつけて来てたんだけど…」
と、マシュリはようやく事情を説明してくれた。
ルディシア同様、マシュリもまた、ルーデュニア聖王国に入国するなり。
聖魔騎士団ではなく、ここイーニシュフェルト魔導学院に目をつけていた。
俺達、全然気づいてなかったんだか?
危なっ…。
マシュリが説得に応じて、味方になってくれてなかったら、今頃どうなっていたか。
「でも、そのままの姿じゃ怪しまれるから…猫に姿を変えたんだ。…こんな風に」
マシュリはパンと手を打って、それから空中で一回転。
現れたのは、いろりの姿だった。
…マジかよ。
にわかには信じ難いが、実際に目の前でメタモルフォーゼする瞬間を見てしまったら。
信じざるを得ないじゃないか。…マシュリといろりが、同一人物であることを。
「お前、それ…シルナの分身魔法みたいなものか…?」
シルナも、得意の分身魔法で色々な姿を作ることが出来るもんな。
その応用みたいなものだと思えば、マシュリが姿を変えられるのも不思議ではない…、
…いや、やっぱり不思議だよ。
充分怪しい能力だよ。
どうやってるんだ?それ…。
「分身…ではないよ。姿が変わってるだけで、ちゃんと本体だから」
いろりの姿のまま、マシュリが答えた。
その学校でも、喋ろうと思ったら普通に喋れるんだな。
「猫のフリして学院に忍び込んだのは、我々の目を誤魔化す為ですか」
「そうだね、元々はそうだった。…思った以上に歓迎されて驚いたよ」
イレースの問いに、マシュリは素直に答えた。
めちゃくちゃ可愛がられてたもんな、生徒に。
しかしあれも、いろりの…いや。
マシュリの演技だった訳か。
可愛い迷い猫を演じて、イーニシュフェルト魔導学院に合法的に潜り込む…。
大胆な変装だと思えば、納得出来なくもない…か。
まんまと騙された俺達って、一体。
いや、そんなの普通気づかないだろ。
だってこの姿…何処からどう見ても、普通の猫だ。
これがまさか、ルーデュニア聖王国に潜り込んだ『HOME』のスパイだなんて、どうやって気づくことが出来る?


