私は、美優がお腹を蹴る度に愛おしく思っていた。

病院へ行って、妊婦健診を受けて

元気に育っている事が分かると、凄く嬉しかった。

美優がお腹に出来てからは、夜の仕事を辞め
就職活動もしていた。

けど、それを知ってくれてる人はいなかった。

自分の全てを、この子に捧げ私が守る。

ずっと思って過ごしてきた。

出産時期が来て、市立病院に入院。

私は、初お産だったから怖かった。

けど、もう時期会えるって思うと嬉しかった。

分娩室に入り、何時間もかけてお産が始まった。

「おぎゃーおぎゃー!」

元気な女の子が、生まれた。

私は、嬉しさのあまり泣いた。

「ママ、おめでとう!女の子だよ!」

「ありがとうございます!」

赤ちゃんを抱かせてくれた。

暖かくて、可愛らしいかった。

「美優。はじめましてママだよ」

美優は、私の指をギュッと持ってくれていた。

凄く凄く、愛おしく思っていた。

これから先、美優となら乗り越えれる気がした。

お産が終わり、3日後に児相と看護師が来た。

「瞳さん、いいですか?」

「はい」

「子供相談所の者です」

ここからが、地獄の始まりだった。