私の声と君の音

〜鈴音 優也side〜

大川 理々杏。
彼女のことは知っている。
音楽教室で、隣の部屋を、使っていた。
だか、それだけの認識だ。
ピアノをやっていたことを知っている人は少ない。
小さい頃、ピアノをやっていた。
両親がどちらも音楽家だったからだ。
ピアノはすごく嫌いだった。
楽しくない。
本を読んだりしてる方が好きだった。
だけど、ピアノ教室の時間はそんなに嫌いじゃなかった。
何故かと言うと、先生が優しかったから。
俺がピアノが嫌いなことを否定しなかった。
誰でも好き嫌いはあると言ってくれた。
だから、ピアノは嫌いだったけど、先生は好きだった。
恋愛感情とかじゃなくて、1人の人として。