私の声と君の音

赤血球異常型転倒性、今世界でこの病気なのは、私だけ。
7年前まではもう1人いた。
と言うか、7年前までは、私じゃない人だけがこの病気だった。
それは私のお母さん。
私はお母さんが亡くなったあと、お母さんと同じ病気にかかった。
お母さんが闘病生活してた時に、薬の開発とか治療してくれてたお医者さんのおかげで、私は今生きてる。
治ったわけじゃないけど、お母さんにくらべたら大分健康に生きられてる。
お母さんが命がけで、つくってくれた、私の道。
私は最後までこの病気と向き合ってかなきゃならない。

『愛華、その、』

『無理になんも言わなくていいよ。』

『ごめん。』

『ううん、出会った初日にこんなこと言われても困るもんね笑』

『治るんだよね?』

治らない、治らないから、秘密にしてた。

『治るよ。』