『愛華。』

急に名前を呼ばれて顔をあげてみたら、目の前に見慣れた顔がいた。

『びっくりするじゃん、駿。』

駿は私の幼なじみ。
幼なじみと言っても、出会ったのは小学生4年生の時。
まあ、幼なじみだよね。

『すんごい顔してスマホ見てたぞ。』

『ネットニュース読んでたの。』

そう言うと、駿はスマホを覗き込んできた。
私はそっとスマホを傾けてあげる。

『あーこれね。この記事書いたのうちの学校の奴らしいよ。』

『えっ?そうなんだ。初知り。』