私の声と君の音

「ありがとう。」

先生は彼女のバックを空け、大きめのポーチを取り出した。
白いレースのいかにも女の子のポーチ。
しかし、中から出てきたのは見たこともない薬の量と、注射器みたいなもの。
先生は薬を彼女に飲ませようとした。
だが、彼女は目を開けず、ただただ苦しそうにしている。

『支えてます。』

僕は無意識に彼女を抱え起こした。

「ありがとう。」

先生は彼女に薬を飲ませる。
彼女はだんだん落ち着いてきた。