私の声と君の音

『西園寺 雪。』

あ、やっぱり。
お母さんだ。
だからこの人の演奏はお母さんの音に似てたんだ。

『知ってる?』

『し、知らないです。』

『そうか、残念。』

『すみません。』

『別に謝らなくていいよ、楽譜ありがとう。』

『いいえ。』

『ところで、名前聞いてもいいかな?』

『え、あ、愛華です。』

『愛華?雪先生の娘さんと同じ名前だ。』