会って抱きしめて『乗り越えられるから大丈夫』って、言って欲しい。
『……じゃあ、明日行くから』
「はい。お待ちしてます」
『あとで場所、教えてな』
「わかりました」と言うと、切られた通話。
……まだ、耳が熱い。
まるで高校時代に戻ったかのような、甘酸っぱいこの気持ち。
いい年して恥ずかしいけれど、こんな気持ちになれるのはきっと最後。
これが、私にとって最後の恋になると思うから。
「あ、お母さんに言っておかないと……」
さっきまでの憤りもすっかり忘れて私はリビングへと戻ると、母に明日のことを伝えたのだった。
* * *
そして翌日。いつもより早く目覚めた私は、洗面台でメイクをしていた。
約2週間ぶりのメイク。
ピンク色のニット帽は被ったままだけれど、久しぶりにするメイクはやっぱりテンションが上がる。
昨日、五十嵐先生が家に来ると言うことを母に伝えると、驚きを隠せていない様子だった。
急にバタバタし始めたかと思うと、家の掃除を済ませ、慌てて買い物に出かけて行く母。しばらくすると焼き菓子を手にした母が帰宅し、リビングの整理整頓まで始めた。
あまり動けない私は自室で読書をしていたけれど、夕食の時間になりリビングへ戻ったときは、信じられないくらいピカピカになっていた。
『……じゃあ、明日行くから』
「はい。お待ちしてます」
『あとで場所、教えてな』
「わかりました」と言うと、切られた通話。
……まだ、耳が熱い。
まるで高校時代に戻ったかのような、甘酸っぱいこの気持ち。
いい年して恥ずかしいけれど、こんな気持ちになれるのはきっと最後。
これが、私にとって最後の恋になると思うから。
「あ、お母さんに言っておかないと……」
さっきまでの憤りもすっかり忘れて私はリビングへと戻ると、母に明日のことを伝えたのだった。
* * *
そして翌日。いつもより早く目覚めた私は、洗面台でメイクをしていた。
約2週間ぶりのメイク。
ピンク色のニット帽は被ったままだけれど、久しぶりにするメイクはやっぱりテンションが上がる。
昨日、五十嵐先生が家に来ると言うことを母に伝えると、驚きを隠せていない様子だった。
急にバタバタし始めたかと思うと、家の掃除を済ませ、慌てて買い物に出かけて行く母。しばらくすると焼き菓子を手にした母が帰宅し、リビングの整理整頓まで始めた。
あまり動けない私は自室で読書をしていたけれど、夕食の時間になりリビングへ戻ったときは、信じられないくらいピカピカになっていた。



