『おーい、矢田?』
「あ……あの。今朝、ちょっと脱力感みたいなのがあって……」
『そうか。今は?』
「今は平気です。スマホも持ててますから」
今朝自分の身体に起きたことを隠さず話して、少しだけ肩の荷が下りたような気がした。
でもきっと、彼のことだ。
「明日は辞めようか」と言うに決まっている。
ドクターなんだもの。私に、無理はさせないはずだ。
『そう。矢田、明日なんだけどさ』
「……はい」
『矢田の家、行ってもいいか?』
「はっ!?」
突拍子もないことを言われて、声が裏返った。
家に? 彼が家に来て、なにをするというの?
というか、外出の話は……。
『いや……変な意味じゃないぞ? ただ、葵に無理はさせたくなくて』
「葵」と、初めて彼が下の名前で私を呼んだ。
それにも驚いて、急に心臓がドキドキと早鐘を打ち始める。
ほんの数分前までは「矢田」だったかと思えば、サラッと呼び捨てで名前を呼ぶ彼。
こんなのもう、ドキドキしないわけがない。
『ダメか?』
「……ダメ、じゃないです」
断る理由なんてない。
だって、私も。
私だって、彼に会いたいーー。
ちゃんと顔を見て、話がしたいよ。
電話だけで会えないなんて、そんなのもどかしすぎる。
「あ……あの。今朝、ちょっと脱力感みたいなのがあって……」
『そうか。今は?』
「今は平気です。スマホも持ててますから」
今朝自分の身体に起きたことを隠さず話して、少しだけ肩の荷が下りたような気がした。
でもきっと、彼のことだ。
「明日は辞めようか」と言うに決まっている。
ドクターなんだもの。私に、無理はさせないはずだ。
『そう。矢田、明日なんだけどさ』
「……はい」
『矢田の家、行ってもいいか?』
「はっ!?」
突拍子もないことを言われて、声が裏返った。
家に? 彼が家に来て、なにをするというの?
というか、外出の話は……。
『いや……変な意味じゃないぞ? ただ、葵に無理はさせたくなくて』
「葵」と、初めて彼が下の名前で私を呼んだ。
それにも驚いて、急に心臓がドキドキと早鐘を打ち始める。
ほんの数分前までは「矢田」だったかと思えば、サラッと呼び捨てで名前を呼ぶ彼。
こんなのもう、ドキドキしないわけがない。
『ダメか?』
「……ダメ、じゃないです」
断る理由なんてない。
だって、私も。
私だって、彼に会いたいーー。
ちゃんと顔を見て、話がしたいよ。
電話だけで会えないなんて、そんなのもどかしすぎる。



