私、『矢田成美』の妹で幸せだよ。
そんなことを思いつつ、その日は瞼を閉じたーー。
翌朝目を覚ますと、姉はもう隣にはいなかった。
今日は金曜日で午後から出勤するらしく、朝早くに家を出たらしい。
父ももう仕事に行ってしまっていないし。
起こしてくれたらよかったのになぁ……。なんかちょっと水臭い。
そんなことを思いつつダイニングテーブルの椅子に腰かけると、母がホットミルクを出してくれた。
「葵、お姉ちゃんから聞いたの?」
「うん。お姉ちゃん、結婚するんだね」
「そうみたいね。結婚式、楽しみよね」
「うん。お姉ちゃんのウェディングドレス姿、綺麗だろうな」
結婚式のことはなにも聞かなかったけれど、妄想ばかりが膨らんでいく。
それでも、生きていく楽しみが増えて嬉しくなる。
私もいつか、姉に続くんだ。
それまでにしっかりと病気を治して、普段通りの生活を取り戻すんだ。
「それで、結婚式はいつくらい?」
「そうねぇ……半年後くらいじゃないかしら」
そう言いながら、母は温かいおかゆを出してくれた。
まだ普通食を食べられる気がしなくて、消化のいいものを摂るようにしている。
これまで普通に食べていた母の食事も、今はとてもありがたく感じる。
そんなことを思いつつ、その日は瞼を閉じたーー。
翌朝目を覚ますと、姉はもう隣にはいなかった。
今日は金曜日で午後から出勤するらしく、朝早くに家を出たらしい。
父ももう仕事に行ってしまっていないし。
起こしてくれたらよかったのになぁ……。なんかちょっと水臭い。
そんなことを思いつつダイニングテーブルの椅子に腰かけると、母がホットミルクを出してくれた。
「葵、お姉ちゃんから聞いたの?」
「うん。お姉ちゃん、結婚するんだね」
「そうみたいね。結婚式、楽しみよね」
「うん。お姉ちゃんのウェディングドレス姿、綺麗だろうな」
結婚式のことはなにも聞かなかったけれど、妄想ばかりが膨らんでいく。
それでも、生きていく楽しみが増えて嬉しくなる。
私もいつか、姉に続くんだ。
それまでにしっかりと病気を治して、普段通りの生活を取り戻すんだ。
「それで、結婚式はいつくらい?」
「そうねぇ……半年後くらいじゃないかしら」
そう言いながら、母は温かいおかゆを出してくれた。
まだ普通食を食べられる気がしなくて、消化のいいものを摂るようにしている。
これまで普通に食べていた母の食事も、今はとてもありがたく感じる。



