キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

「夕食は、18時頃お部屋にお持ちいたします」

「あぁ。よろしくお願いします」


匠真がペコリとお辞儀をすると「では、失礼いたします」と言いながらその場を離れた女将さん。

夕食も、運んで来てくれるんだ。
こんな素敵な客室とサービス……きっと、1泊20,000円とかするんだろうな。

匠真はなにも教えてくれないけれど、だいたいそれくらいの価格だろう。


「葵、こっち」


部屋の中から匠真に呼ばれ、靴を脱いで彼のいるところへ向かう。

匠真が指差す方を見てみると、綺麗な景色が一望できた。


「すごい……とっても綺麗」


そう呟いたのと同時に、背後から匠真が私のことを抱きしめた。
突然の出来事に、心臓が飛び跳ねる。

そして、お互いの視線が絡み合うと、自然と唇が重なった。


「……やっと2人きりだ」

「あ……匠真っ…んん……」


深く重なり合った唇から、熱い息が漏れてしまう。

私の頭部を支えていた匠真の手が、私の胸元へと触れた。


「あっ……た、匠真。ちょっと待っ……」

「……まだ、ダメか?」

「だって、汗臭いし……」


今日は比較的外へ出ることは少なかったとはいえ、汗をかかなかったわけではない。

匠真とは初めてだし、お風呂に入って綺麗にしてから見て欲しいんだけど……。