キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

なんの用事なんだろう。
私が行かなくても大丈夫ってことは、なにか男性物の買い物?

不思議に思いながらも、車に揺られること15分。
到着したのは、数多くのブランドショップが並ぶ街。

道路脇にある指定駐車スペースに車を停めた匠真は「少し待ってて」と言い残して、ショップ街へと消えて行ってしまった。

……ま、まさか、匠真の欲しい物ってブランド物?

あまりブランド物を身に着けているイメージがなかったけれど、やっぱりそういうのに興味があるのかな。

そんなことを考えているうちに匠真が車へと戻って来た。
本当に、すぐだった。


「お待たせ」

「いいえ。なにか、お買い物でも?」

「いや。オーダーしていたものを受け取りに来ただけなんだ。こっちにもお店があるって知って、先にオーダーしておいた」


なるほど。事前にここでオーダーしておいて、取りに来ただけなんだ。

それにしても、自分の好きなブランドをオーダーして購入するなんて、やっぱり私とは思考が違う。


「オーダーするなんてすごい。なにをオーダーしたの? お財布とか?」

「……まぁ、そうだな。そんな感じ」


私の問いかけに対して、なんとなく言葉を濁した匠真。

「行くか」と言うと、ゆっくりと車を発進させた。