キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

丁寧に目の前に置かれた前菜のカルパッチョ。

美しく映えるよう、美しく盛り付けがされており「わぁ……きれい」と、思わず声に出してしまった。食べるのがもったいないくらいだ。


「すごい。食材って、こんなにきれいに盛り付けられるんですね」

「本当だな。食べるのがもったいないくらいだな」


匠真の言葉に驚いて、大きく目を見開いた。

まさか、同じことを考えているなんて。


「どうした?」

「ふふっ。私も同じことを考えていたから、なんだかおかしくて」


私がそう言うと「そうか」と言って食事に手を付け始めた匠真。私も彼に(なら)って、カルパッチョに手を付けた。

こういうの、嬉しいよね。
全然違う人間なのに、同じことを考えているって。

それが好きな人だと、なおさら嬉しく感じる。

これからもこういうことが増えていけば、もっと嬉しいのにな……。

そんな風に思っていると、次の料理がテーブルへと運ばれてきた。プリモ・ピアット――コース料理の一皿目は、チーズとベーコンのリゾット。

続いてはセコンド・ピアット――メイン料理のお肉・魚料理、ドルチェのティラミスまでしっかりと堪能した。
どの料理も今まで口にしたことがないような美味しさで、大満足だ。