キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

『テアトロ』と、入り口に看板を掲げているイタリアンレストラン。

外観はとてもおしゃれなお店で、若者に人気のありそうなお店だ。


「ほぼ満車だな。予約しておいてよかった」


独り言のようにそう言った匠真は、なんとか空いているスペースを見つけると車を駐車させた。

予約って……。
もしかして、リサーチだけで留まらず予約までしておいてくれたの?

そんなことまでしてくれる匠真の優しさに、胸がきゅんとなる。


「お待たせ。行こうか」


運転席を降りた匠真は助手席側に回るとドアを開けてくれ、手を差し伸べてくれる。ドキドキしながらも匠真の手を握り車を降りると、一緒に店内へと向かった。

まるで、本場であるイタリアに来たのではないかと錯覚してしまうくらい、とてもおしゃれな扉。

扉を開けて中に入ると、たくさんのお客さんで店内は賑わっていた。


「予約していた五十嵐です」

「五十嵐様。お待ちしておりました」


近くにいたウエイトレスに声を掛けると、案内されたのは2階の窓際席。
窓からは景色が一望できて、とてもいい席だ。

席に着くとドリンクメニューが手渡され、匠真と一緒にメニュー表を眺める。

まさかこんな素敵な席を予約していてくれたなんて、夢を見ているみたいだ。