キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

「休憩してもいい?」

「全然いいですよ! すみません、ずっと運転してるのも疲れますよね」

「いや、いい。なんで葵が謝るんだよ」


笑いながら、車を駐車させた匠真。

これから先、まだしばらく運転してもらわなければならない。
なんだか、申し訳ないな……。


「なにか飲む?」

「私、久しぶりにアイスコーヒーを飲んでみようかと」

「お、いいじゃないか。買ってくる」

「待ってください! 私が買いますから!」


車を降りようとしている匠真を、慌てて呼び止めた。

今回の旅費は、すべて匠真持ちなのだ。
事前に「私も少しくらい払います」と言ったけれど、頑なに許してはもらえず。

結局私が押しに負け、今回は甘えさせてもらった。だから、飲み物くらいは私が買いたい。


「なんでだよ。外は暑いから、車内で待機」


そう言い放って、匠真は車を降りて行く。

た、待機って……。
病院じゃないんだから、そんな堅苦しい言い方しなくてもいいのに。

やっぱりドクターだから、そういうところで職業病みたいなものが出るのかな?

そんなことを思っているうちに匠真が戻って来て、プラスチック容器に入ったアイスコーヒーを手渡してくれた。
結局、アイスコーヒーも買ってもらう羽目になり、申し訳なさが増す。