キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

すぐに私の服装について褒めてくれた匠真。
嬉しい。お気に入りのワンピースにしてきてよかった。

そう言った匠真も、今日はジーンズに黒のポロシャツ姿といった、普段は絶対にお目にかかれない恰好。

いつもスクラブに白衣を羽織っているから、なんだか新鮮な気分だ。


「行き先は、変更なしでいい?」

「もちろんです。とっても楽しみにしていましたから」

「了解」


そう言った匠真は、慣れた手付きでナビに目的地を入力している。
行き先は、県外にある美術館。

とても有名な画家の絵画が期間限定で展示されているらしく、行きたいと思っていた私は『行きたいところ、考えておいて』と匠真に言われ、1番に思い付いた。

ここからだと車で約3時間程度かかるけど、どうしても譲れなかったこの絵画展。

学生の頃から絵画に興味があるのはもちろんのこと、私が好きな画家の絵画が数多く展示されているらしいのだ。


「よし、行こうか」

「はい。よろしくお願いします」


シートベルトをしっかり締めたことを確認した匠真は、ゆっくりと車を発進させた。

しばらく車に揺られると、車は高速道路へと滑り込んで行く。
仕事の話やプライベートな話をしながら1時間ほど車を走らせた匠真は、サービスエリアへと入っていった。