キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

今日は匠真が4通、大貫先生、浦邉先生がそれぞれ1通ずつ。
合計6通の返書を作成して、診察室のデスクに置いた。

あとで、これをチェックしてもらう。

そしてこの後は、診断書の下書きをしなければ。
保険会社に提出する診断書や証明書を下書きして清書、提出するのも私たち医師事務の役目。

これが、山のようにあって大変な作業なのだ。
といっても、全部電子カルテにお任せ作業なんだけど。

テンプレートみたいなのが電子カルテに入っているし、それに従って入力するだけ。


「とりあえず、匠真の書類から片付けようかな」


この前匠真にOKをもらった書類。
まずはそれを清書して印刷して……今日預かった書類を下書きしよう。

そう思って、患者さんのカルテを開いたとき。


「返書、これでよかったよ」


突然、頭の上から声が降ってくる。

驚いて顔を上げると、そこにはにこにこしながら私を見ている大貫先生が立っていた。
オペが終って、戻ってきたようだ。


「あ……お疲れ様、です」


さっきのこともあって、なんとなく気まずい。

慌てて視線を電子カルテに戻して、書類を記載するためにテンプレートを開いた。


「返書、バッチリだ。さすが矢田さん」

「……あ、ありがとうございます。置いといていただければ、印鑑押しますので」