顔の前で「ごめん」と、ジェスチャーをしながら、大貫先生は外来を離れて行く。
……さっきのは、なんだったの?
大貫先生、間違いなく私の頬に触れたよね。
どうして……?
大貫先生には、私が入院中にお世話になった奥様がいる。
それに、3月に子どもも生まれたんだよね。
〝愛妻家〟だと周りから言われているはずの彼が、どうしてあんなことを……?
「あ、いけない。書類、片付けないと」
ふと思い出し、先ほど匠真から預かった書類を、名前が見えないようにして伏せて置いた。
とりあえず、診察室の片付けだ。
診察終了後の診察室は、ドクターが使用した書類などが乱雑している。
診察室の片付けと消毒が終ったら、預かった診断書の下書きを進めよう。
大貫先生の行動にモヤモヤしつつ、私は診察室へと向かった。
「すみません、塩ラーメンでお願いします」
「はーい。ちょっと待っててね」
診察室の片付けが終って、やっと確保できた食事の時間。
院内にある食堂で食券を購入して、カウンターに出した。
時間は13時を過ぎたところだけれど、今から食事を摂る職員も大勢いるようだ。
注文したラーメンをカウンターで受け取り、空いている席を探していると森脇さんの姿が目に入った。
「お疲れ様です」
「おぉ! 矢田ちゃん、お疲れ様」
……さっきのは、なんだったの?
大貫先生、間違いなく私の頬に触れたよね。
どうして……?
大貫先生には、私が入院中にお世話になった奥様がいる。
それに、3月に子どもも生まれたんだよね。
〝愛妻家〟だと周りから言われているはずの彼が、どうしてあんなことを……?
「あ、いけない。書類、片付けないと」
ふと思い出し、先ほど匠真から預かった書類を、名前が見えないようにして伏せて置いた。
とりあえず、診察室の片付けだ。
診察終了後の診察室は、ドクターが使用した書類などが乱雑している。
診察室の片付けと消毒が終ったら、預かった診断書の下書きを進めよう。
大貫先生の行動にモヤモヤしつつ、私は診察室へと向かった。
「すみません、塩ラーメンでお願いします」
「はーい。ちょっと待っててね」
診察室の片付けが終って、やっと確保できた食事の時間。
院内にある食堂で食券を購入して、カウンターに出した。
時間は13時を過ぎたところだけれど、今から食事を摂る職員も大勢いるようだ。
注文したラーメンをカウンターで受け取り、空いている席を探していると森脇さんの姿が目に入った。
「お疲れ様です」
「おぉ! 矢田ちゃん、お疲れ様」



