たかが頂き物の紅茶で笑顔を見せてくれるなんて。
こんなことで喜んでくれるなんて、葵は本当に可愛い。
「リ……? リ・メール…って読むのかな」
「どれ?」
先ほど手渡した紅茶の箱を、俺の方へと向けてくれる葵。
多分、その読み方で合っている。
紅茶の種類なんて確認することなんてしないから、俺も合っているか微妙だけど。
「リ・メール、かな。知ってる?」
「初めて聞きました。とっても美味しかったし、今度お店行ってみます」
そう言った葵は、紅茶の箱を丁寧に紙袋に片付けた。
そして、もう一度紅茶を口に運ぶ。
いいな。こういう穏やかな時間。
今までこんな時間を過ごしたことがなかったから、なんだか新鮮だ。
「あ……そういえば、書斎」
「えっ?」
「書斎、たくさんの参考書があって驚きました」
「あぁ」と短く返事をすると、俺はコーヒーを一口飲んだ。
書斎に大量に並べてある外科の参考書が気になったのか。
「たくさん勉強されてきたんですね」
「どうなんだろうなぁ。人並だと思うんだけど」
「人並だったら〝優秀なドクター〟なんて言われませんよ」
身を乗り出すようにそう言った葵。
彼女に〝優秀〟なんて言われると、なんとなく照れくさい。
今まで散々言われてきていた言葉なのに、好きな相手に言われると嬉しい。
こんなことで喜んでくれるなんて、葵は本当に可愛い。
「リ……? リ・メール…って読むのかな」
「どれ?」
先ほど手渡した紅茶の箱を、俺の方へと向けてくれる葵。
多分、その読み方で合っている。
紅茶の種類なんて確認することなんてしないから、俺も合っているか微妙だけど。
「リ・メール、かな。知ってる?」
「初めて聞きました。とっても美味しかったし、今度お店行ってみます」
そう言った葵は、紅茶の箱を丁寧に紙袋に片付けた。
そして、もう一度紅茶を口に運ぶ。
いいな。こういう穏やかな時間。
今までこんな時間を過ごしたことがなかったから、なんだか新鮮だ。
「あ……そういえば、書斎」
「えっ?」
「書斎、たくさんの参考書があって驚きました」
「あぁ」と短く返事をすると、俺はコーヒーを一口飲んだ。
書斎に大量に並べてある外科の参考書が気になったのか。
「たくさん勉強されてきたんですね」
「どうなんだろうなぁ。人並だと思うんだけど」
「人並だったら〝優秀なドクター〟なんて言われませんよ」
身を乗り出すようにそう言った葵。
彼女に〝優秀〟なんて言われると、なんとなく照れくさい。
今まで散々言われてきていた言葉なのに、好きな相手に言われると嬉しい。



