キミと過ごした、光輝く270日間のキセキ【2.19おまけ追加・完結】

素直な葵が、可愛くて愛おしい。

でも、とりあえず今はまだここまでにしておく。
本当は、先に進みたいけど。

慣れないことをして、体調を崩されたりしたら困る。


「匠真……ありがとう」


そう言いながら、俺に抱きつく葵。

あぁ、だからそういうのは反則だって……。
せっかく、我慢できた俺自身を褒めていたところなのに。


「葵、そろそろ着替えない?」

「え? あ、はい。そうします。空いているお部屋、お借りしてもいいですか?」

「あぁ、かまわない」


ソファから立ち上がると、俺はほとんど使用していない書斎に葵を案内した。
「ありがとうございます」と言うと、葵は書斎の扉を閉める。

やっぱりまだ、俺の前で着替えるのは恥ずかしいか。

少し肩を落胆させて、俺も着替えるために隣の部屋に入った。



「……ありがとうございました」

「終わった?」

「はい。ちょっと、訪問着を畳むのに手ごずってしまって……」


大きな紙袋を手にしながら、リビングへと戻ってきた葵。

着替えはすぐに終わったようだが、訪問着の片付けに時間がかかっていたようだ。


「大変だったな」

「そうなんです。レンタルだから、いい加減に扱うわけにはいかなくて」


そう言いながら紙袋をソファの横に置くと、そのまま俺の横に腰かけた葵。