君の心の闇


突然の暴露を私をうまく飲み込めなかった。

ただし、その男の人に嘘を言っている様子はなく、ただただ私を見つめて、私の言葉を待っていた。


「あなたが、」


父親な訳がない、と否定をしたかったが、否定の言葉は私の口から出てこなかった。

よく見てみると、弟の面影のある顔。

母が昔から極道などのドラマが好きだった理由。

母がたまに、ものすごく楽しそうに誰かと電話をしていたこと。

パズルのピースがハマった気がした。

「父親なんですね、」

そう言った私の言葉に目の前の男の人が少し戸惑い、瞳が揺れた。

「疑ったりしないのか?突然知らないやつにこんなことを言われて」

弟によく似た顔が心配しているような顔になった。

その顔を見て、やはり父親なんだなと確信する。

「だって、弟の春によく似ていますから」

春もよく、泣いている私をそのような顔で心配して私を慰めてくれた。

我慢しようと思っていたのに、涙が一粒、目から溢れた。

止めようと思っても、止まらなくて焦って手でこすっても止まらなくて。

「我慢しなくていい」

男の人が、いや、父親が私の手を掴み、私が目をこするのをやめさせた。

隣に座り、私の背中を不器用だけど優しく撫でてくれた。

その不器用さが、春に似ていて、余計に涙が出てきた。