車を降ろされて、目の前にあったのは大きな門だった。 そして、桜塚組と筆で書いてあった。 桜塚組は組の中でも特に大きな範囲をまとめていると聞く。 (お母さんはこんな、組の人と仲が良かったの、?) 「おい、何ボーッとしてんだ。行くぞ」 慌ててそう答え、後ろをついて行った。 通されたのは豪華で大きな部屋。 私はテーブルを挟んで、男の人の前に座った。 「あの、」 「俺はお前の父親だ」 私が口を開いたと同時に、その人も口を開き、そう言った。