声が届かなくても、

それだけ言うと、お互いに話すことがなくシーンとした空気が広がる。

い、今 言ったほうがいいかな……?

『拓真……もう私の面倒見なくていいよ?』

「は……?」

『私のせいで拓真、部活も友達と放課後に遊びに行くこともできないでしょ?もう高校生だし、

したいこともあるでしょ?だから———』

続きを言おうとすると、拓真に手を押さえられて手話ができなくなる。

もう、拓真に言葉を伝える術はない。