でも、それと同じくらい、拓真を縛ってしまうのは、嫌だ……。

『……うん。拓真に、頼りたくない……』

『……そ、じゃあ明日からは別で』

私の、大好きな人が、背中を見せて離れていく。

そのとき、私は何か大事なものが心の奥底に鍵をかけてしまわれるのを感じた。