そんなこの「アナ運」ですが、内容としては嫡子が生まれなかったヒロインの家に養子としてやってきた義弟のバージル。
 5歳の彼を見て「アナタが私の運命です、そして私もアナタの運命です!」と一目惚れを拗らせた突っ走り系のヒロイン。

 その家庭内ストーカーは成人してからも変わらず、愛しの義弟の部屋に入るために某海外ドラマのように壁に穴をあけて侵入を試みたりと毎日大忙し。
 そんなヒロインを拒みながらも突き放さないバージルに、やっぱり私たちは結ばれる運命だものね! と今日も今日とてベタベタ引っ付き愛を叫ぼうとしていたところ、義弟の友人が訪ねてきていた。

 姉として、そして未来の妻として愛想を振りまこうと彼らのいる客間へ向かったヒロインだが、そこで7歳も年上の行き遅れの姉はあまりにも迷惑だ、と陰口を言われていると知ってしまう。

 陰口を言っていたのは義弟の友人だが、もしかしてバージルもそう思ってる?
 運命だと思っていたのは私だけなの?

 そう思ったヒロインは、ショックで義弟を避ける――なんてもちろんせず。

「運命だったら一発で妊娠よ!」と夜這いを決行する、という話ですね。