基本的にラブコメをメインとしている私なのですが、こちらは比較的しっとり気味のお話です。自分的には、ですが……!

 もちろん会話の掛け合いにはテンポを重要視しておりますし、そもそもシリアスという訳ではないのですが。

 ただ、いつもの元気いっぱいに怒ったり笑ったりするヒロインではなく、ちゃんと貴族令嬢らしくポーカーフェイスの、どちらかといえばいつも淡々として過ごしているようなヒロイン。
 そんな彼女が、ヒーローの前でだけは貴族令嬢の仮面を取って素でいられるようなお話を書きたい、と思ってできたがこのお話です。

 あと、身代わりものって一回書いてみたかったんですよね。
 まぁ身代わりなのはヒロインではなくヒーローなんですけど。

 余談ですが、私は「ラブコメ」というタグを使っている時は作っている世界観をぶち壊すメタ的なものがあったり勢いを優先させたりと、あえてその世界観だけにこだわらないようにしています。
 このエッセイにはまだ書いていない話ではありますが、突然中世風の異世界にスタンプラリーがあったりとかですね。