ありがとうって伝えたい 祖父編

泣き疲れて眠ってしまったその日の晩、夢を見た。
 祖父と一緒にリビングのソファに座り、お笑い番組を見ている何でもない夢だった。

 おじいちゃんは「ガハハハ!」と芸人がボケる度に膝を叩いて豪快に笑う。花那も「あははは!」とお腹を抱え、今にも笑い転げてしまいそうだ。

「ねえおじいちゃん今の見たぁー?」

「おう! ありゃあ傑作だったなぁー!」

 明道家ではごく有り触れた日常風景だった。花那はお笑い番組に目がない。どっわはははと誰かが笑う声を聞いているだけでどんなつまらないギャグでも大受けできる自信がある。

「ガハハハ!」

「あははは!」