【完】御曹司の彼は私にだけ甘々!?

「う、う、」

目を覚ますと、同じ学校の女子生徒が数人いる。私のことを捕まえた男の人は居ない。だって、香水の匂いが違うから。女の子だけだったら逃げられるかな?
周りを見渡すと普通の部屋より少し広くて物が無い。

「あ、起きた?
あなた小鳥遊陽菜ね?藍沢君の婚約者の。
そして、西園寺様から藍沢君を奪った泥棒猫の。」

この人達は西園寺さんの味方か信者かな?そして、怒りに満ちた目をしている。西園寺さんが好きで手伝ったのだろう。そしたら逃がしてはくれなさそうだ。ってことは犯人は西園寺さん?でも、西園寺さんの気持ちを考えて暴走してるだけで関係無い可能性も高い。だって、お嬢様でしょ?こんなことするかな?

「何か言いたい事がありそうね?」

女の子達は私の口に付けられてた布を取った。

「西園寺さんが主犯?」

質問をすると思いっきり蹴られた。

「ぐ!」

「あんたなんかが、西園寺様のことを様、無しで呼ばないでよ!」

怒るとこそこなの?なんだ、てっきり主犯で、バレたくないのかと思った。この様子だと違うのかな?

「西園寺様はね?!」
「皆さん、どうしましたか?」

扉が開いて西園寺さんが入ってきた。やっぱり主犯なんだ。

「西園寺様!うるさくしてすみません!」

「大丈夫よ。
小鳥遊さん、意味が分かっていない様ですので説明させていただきますわ。」

西園寺さんはいつも通り仮面のような顔で近づいてくる。

「あなた、運動会の時に私が言ったことを透に伝えたんですって?」

知られたくなかったのかな?嘘だったから。

「そのせいで、
透とあなたに二度と近づかないように。
さらに、藍沢家との縁を切られたの。
私のお父様はお怒り。」

そんなに酷いことになってたんだ。でも、私にも二度と近づかないって事は、これもバレたら?

「バレた時の心配をしてるわね?大丈夫。あなたにはここで亡くなってもらうわ。」

亡くなる!?確かに今の状況は誘拐。そしたら生き残れる確率は僅か。それに、お嬢様となったら色々使える手段があるから、用意周到だよね。

「そして、今あなたを誘拐させてもらったわ。
なので、亡くなるまで、透の事を思って恨んで悶えなさい。
では、さようなら。」

西園寺さんはみんなを連れて部屋から出ていく。カチャッと音がした気がした。何か落ちたかな?でもそれより、殺されるのにみんな居なくなるの?どうやって殺されるんだろう?