【完】御曹司の彼は私にだけ甘々!?

「ひーちゃん!一緒に帰らない?」

その日の放課後、透が忙しいから1人寂しく帰ろうとしたらこうくんに声をかけられた。透が嫌がるかな?そう思ったけど、久しぶりにこうくんとじっくり話したいし、友達としてならいいよね?

「うん!いいよ!」


「て感じで、テストを赤点取ってさ、」

「ふふ!笑ってるけど私も赤点たまに取るよ!一緒だね!」

久しぶりだけど、あの頃と変わらず楽しい。

「あ、そういえば、おばさん元気?会いたいな!」

「なら、私の家来る? 」

この時はただ、久しぶりに会ったらお母さんもこうくんも嬉しいかな?って軽い気持ちだった。


「ただいま!」

「お邪魔します!」

「あら?陽菜、透君連れてきたの?」

お母さんがゆっくりと出てきた。

「久しぶりです!ひーちゃんのお母さん!堂本康太です!」

お母さんはじっと見ると急に笑顔になる。

「あら!こうくん!元気だった?!まさか、また会えるなんてね!お母さんは元気?」

いつもはのんびりしてるお母さんは久しぶりに会えた嬉しさからかすごい勢いで話す。

「はい!元気です!母さんもひーちゃんのお母さんに会いたいとよく言ってます!」

「あら!そうなの!上がって。」


「久しぶりにアルバムでも見る?」

こうくんを家にあげるとお母さんが1番話していた。でもあまり調子良くないから元気な姿を見れて嬉しい。
話しているとお母さんがふとアルバムを見ようと言ってきた。


「ほら、これが赤ちゃんの陽菜とこうくんよ!可愛いわね!」

「俺の家にもあります!」

2人は楽しそうに話している。私も参加して3人で盛り上がった。


「じゃあ、そろそろ失礼します!
またな!ひーちゃん!」

「私も送るわ、ゴホゴホ。」

「お母さん、無理しないで、私が行ってくるから休んでて。」

はしゃぎ過ぎたからお母さんを休ませて玄関に2人で向かう。

「ひーちゃん、今日はありがとう!楽しかったよ!」

「いえいえ!こちらこそ!また明日ね!」

笑顔で見送ると顔を近づけてくる。

「…まだ諦めないからな。
じゃあ、また明日!」

耳元でそう呟いて帰ってしまった。まだ諦めない。…どういう意味だろう?