【完】御曹司の彼は私にだけ甘々!?

「ただいまー。」

「おかえりなさい。陽菜どうだった?」

時間が遅くなったから透に送ってもらって家に帰ってきた。
家に帰るとお母さんは嬉しそうにでてきた。

「透君!かっこいいわよね!」

お母さんは全部知ってたんだ。

「透から聞いたよ。お母さんとお父さんは最初から聞いて、契約を認めてたんだね。」

驚きが1番だけどでも確かに学校の子たちは契約は知らないけど婚約者って知ってるし、いつかは私の口から言わなくてもバレてたよね。だから、親子関係がこじれる前に事前に透が言っててくれてよかった。

「ふふ。私も嬉しいのよ。いつも家族のお金ばかり気にして、恋なんか出来なくて。でも、そんなあなたでも、いいえ、そんな陽菜だから、婚約したい。そう言われてお父さんを押し切って許可したわ。」

お父さんは給料は少ないとはいえ一家の大黒柱だし、私のことはとても大事にしてるから、絶対止められると思ってた。でも、いつもは静かについて行くお母さんがまさか許可を出して更にはお父さんを認めさせるとは思わなかった。

「それで、陽菜は幸せ?私の気持ちで許可を下ろしたけど心配で。」

脳裏に透が浮かんで顔が熱くなる。幸せだよ。今までは中々深い仲の友達が出来なくて、楽しかったけど、やっぱり沢山話せるし、恋も経験できるから今が1番楽しい!

「…その顔だと幸せなのね。よかったわ!幸せそうな顔してました。って、お父さんにも言わなきゃ!」

「え!お母さんやめてよー!」