「あいつは絶対に杏鈴(ありん)ちゃんのタイプじゃないのよ!」



今まで誰にも言わなかった想いを中学生からの親友に打ち明けたらこんなこと言われた。



「でも流菜(るな)〜!かっこいいじゃん!」


「ばーろー!僕のいとこだよ!あいつは!絶対かっこよくないよ!」



たぶん流菜が聞きたくないことだったけど大切な親友だからもう秘密はないのよかったと思った。でもやっぱりこんな話は…



「でも!ぜ〜んぶ聞きたい!!」



ううん、やっぱり世間話大好きな流菜だね…



「みんなとゲーセン行った時から好きだったよ…」


「ホントに〜!?」


「そーだよ!」



流菜は悲しそうな顔をしてため息をついてスマホを触った。