「私に恋を教えてください♡!」



そう言い放って、深くお辞儀をした宮風は


「なにをぼそっと突っ立ってるんですか?行きますよ!」


そう言って、俺の腕を掴んで、走った。


いつもは明るくなにも考えてなさそうだけど、微かに震えてる手に、柄にもなく、愛しさを感じる。

怖かったんじゃん。なのに、すごく堂々としていた。

それに、喧嘩するならまだしも説教までしていて……それも宮風らしくて、なぜだか、思えば思うほど、微笑んでしまう俺に。